それにしても、今期だけで5本というのは多すぎる気も……。

「多いですね(笑)。5本すべて小説や漫画が原作ですが、漫画においても、ドラマにおいてもそれだけ興味を惹かれるコンテンツなのだと思います。今期の作品は純愛的な不倫、姉妹のバトル、ホラー的な不倫とそれぞれ少しずつ中身は違っていて、手を替え品を替えという感じですね」

昭和・平成の不倫ドラマとの違い

 若い俳優の登竜門になっている一面もあるのだそう。

不倫ドラマには必ずベッドシーンがありますが、若手俳優や女優が大人な顔を見せるターニングポイントで出演することが多いです。

東京タワー(2024年)の永瀬廉さんや『さっちゃん、僕は。』の木村慧人さんがそうですね。『ホリデイラブ』(2018年)の松本まりかさんや昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜(2014年)の斎藤工さんが不倫ドラマでブレイクしました」

 昭和や平成の不倫ドラマと、令和の不倫ドラマには違いがあるようで、

昔はヒロインが主婦で不倫をするものが多かったです。許されない恋だからこそ燃え上がる背徳感的なものでした。失楽園(1997年)、セカンドバージン(2010年)、『昼顔〜』などがそうです。最近は夫がクズで不倫をしてサレ妻が復讐をするパターンが増えました。時代に合わせて変わってきていますね」

 人は道を踏みはずしてしまうものだからか、いつの時代も需要がある不倫ドラマ。まさか視聴者に、不倫を推奨しているわけではないだろうけれど──。

<’18年のドラマ『ホリデイラブ』の原作漫画はコチラから>