不正があったチャリティー番組に疑問の声が

 断トツの1位となったのは、やはり『24時間テレビ』(日本テレビ系)。

「チャリティーを謳いつつ、テレビ局に大金が入るのは偽善」(東京都・52歳・男性)

「募金の横領まで発覚したのに、続ける意味がわからない」(福井県・46歳・女性)と、厳しい意見のオンパレード。

「マラソンが恒例となっていますが、そもそもは'92年放送の第15回に、フルマラソンに本格的に取り組んでいた間寛平さんがチャリティーのために走ったことがきっかけ。マラソンをやったこともない芸能人が、猛暑の中で走る意味がわかりません」

 今年はお笑い芸人のやす子がランナーに。10代の一時期を児童養護施設で過ごしたやす子の希望に基づき、同番組で初の目的別となる「マラソン児童養護施設募金」を開設。番組終了の翌日時点で、4億5000万円以上もの寄付金が集まったと報告された。

「募金の着服という悪印象がぬぐえないなか、やす子さんの真剣な思いだけは、嘘偽りがないものだったと思います」

 とはいえ、チャリティー番組にもかかわらず出演者に高額なギャラを払い続けている疑惑も含め、同番組が岐路に立たされていることは明らかだ。

「このままではタレントにとっても、出演自体がもはやマイナスでしかありません。今こそ、まったく新しいチャリティー番組に生まれ変わるときではないでしょうか」

 逆風の中、今年も高額な募金額と高い視聴率を記録したのは、ひとえに“やす子効果”によるものだろう。節目となる50回目の放送まであと3年、日テレの良心と品格が問われている。

終わってほしい「長寿番組」ランキングTOP5
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カトリーヌあやこ 漫画家&テレビウォッチャー。著書にフィギュアスケートルポ漫画『フィギュアおばかさん』(新書館)など