名作タイトルあてクイズ!

 どこまでわかる?

LEVEL1:この書き出しで始まるを答えよ

(1)天地(あめつち)の初發(はじめ)の時、高天(たかま)の原に成りませる神の名は、天の御中主(みなかぬし)の神。次に高御産巣日(たかみむすひ)の神。次に神産巣日(かみむすひ)の神。この三柱の神は、みな獨神に成りまして、身を隱したまひき。

(2)篭(こ)もよみ篭持ち堀串(ふくし)もよみ堀串(ぶくし)持ちこの岡に菜摘(なつ)ます子家聞かな告(の)らさねそらみつ大和の国はおしなべて吾れこそ居れしきなべて我れこそ座(ま)せ吾れこそば告らめ家をも名をも

(3)今は昔竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて、竹をとりつゝ、萬の事につかひけり。名をば讃岐造(さぬきのみやつこ)となんいひける。その竹の中に、本光る竹ひとすぢありける。怪しがりて寄りて見るに、筒の中ひかりたり。それを見れば、三寸ばかりなる人いと美しうて居たり。

(4)男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり

(5)行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。

(6)親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間程腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇(むやみ)をしたと聞く人があるかもしれぬ。別段深い理由でもない。

(7)木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曾川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた。

(8)女給の君江は午後三時からその日は銀座通のカッフェーへ出ればよいので、市ヶ谷本村町の貸間からぶらぶら堀端を歩み見附外から乗った乗合自動車を日比谷で下りた。

(9)ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽は丁度(ちょうど)朝なのでございましょう。

(10)学びて時に之を習う。亦(また)(よろこ)ばしからずや