「令和5年度の申請状況については、審査の結果40件の申請を受け付けましたが、民間事業者さまのご都合により取りやめになったものもございました。結果としては、令和5年度中に34か所の整備が完了し、運用開始されている状態です。内訳といたしましては、新設が27か所、改修が7か所です。

 今年度については、昨年度と同等以上に申請を受け付けたいと考えております。9月末で申請を締め切らせていただき、現在はその集計中のため問い合わせの合計件数についてはお答えいたしかねます。

 民間事業者さまの申請状況や、市が維持管理する喫煙所の整備進捗状況を鑑みるに、目標達成は可能だと見込んでおります

 目標達成に担当者は自信を覗かせており、140か所の喫煙所整備が実現する可能性は高そうだ。だが、この目標数値については、大阪市の商店会総連盟の独自調査によると、必要とされる喫煙所数は367か所と出ており、遠く及ばない。

大阪・関西万博の公式キャラクター・ミャクミャク
大阪・関西万博の公式キャラクター・ミャクミャク
【写真】大阪万博公式キャラクターのミャクミャク

 実は朝倉は、路上喫煙注意の企画の翌日に吉村洋文大阪府知事と対談を行なっていた(YouTubeには9月4日に投稿)。ジムで筋トレをしながら語り合い、朝倉は大阪市内での路上喫煙注意の体験を踏まえ、“喫煙所増設”の希望を伝えたところ、知事は、

「じゃあ、喫煙所増やします」

 と約束したのだった。

 動画内では、140か所という目標にも言及しており、

「それがあんま多くないよってことがいっぱい言われているんで。今日も朝倉さんからそういう意見を聞きましたし、喫煙所をもっと増やせるように」

 と、さらなる喫煙所の整備に含みを持たせていた。

 吉村知事の発言の真意を確かめるべく、大阪府健康医療部健康推進室健康づくり課の担当者に話を聞いた。

「大阪府では、大阪市のように主体となって喫煙所を整備する取り組みは実施しておりません」

 いったいどういうことなのか。