そして国民的ドラマともいうべき、その期待とプレッシャーを全て請け負う朝ドラのヒロインだ。2012年の朝ドラ『純と愛』でヒロインを務めた夏菜は、当時の撮影期間を『ダウンタウンなう』(フジテレビ系、2017年6月放送)で振り返り、

「このときはマジで毎日酒まみれ。毎日飲んでいたから鼻声になったりして怒られたけど、飲まなきゃやってられなかった」

 当日の撮影に支障をきたすほどの酒量を口にしていたことを告白。それだけに苦戦が伝えられる『おむすび』のヒロインで、それ以外の仕事でも多忙を極める橋本にも“酒まみれ”が懸念されているわけか。

橋本の声は「酒焼けではなく“地声”」

「そもそも橋本は、酒焼けではなく“地声”ですから」と、苦笑いを浮かべるのは老舗芸能プロダクション幹部。

 “1000年に1人の美少女”として注目された、アイドルグループ『Rev. from DVL』時代からチャームポイントとして広く知られた橋本のハスキーボイス。そのギャップに魅力を感じるファンも多いようだ。

「もしかしたら視聴者の中には、彼女の元々の声質を知らない方もいたのでは? 今は良い数字とは言えないだけに、余計に“粗探し”をされてしまったのでしょう。

 ただ本人も、制作陣も心配していませんよ。今は“ギャル”ばかりが目立っていますが、神戸に帰って専門学校で栄養と食に向き合い、成長していくヒロインの姿が描かれていきます。自ずと視聴率も上向きになっていくと思いますよ」

 当時の平成ギャルだった女性の多くが40代、50代に差し掛かかり、自身が年頃の娘を持つ世代になっている。そして2024年の『Z世代人気タレントランキング』(ビデオリサーチ社調べ)で1位を獲得している橋本。

 “結び”には親と子の両世代でで楽しめた朝ドラ、と評価されるだろうか。