佐藤先生おすすめ“抗がん食材”10選

1 キャベツ

「キャベツなどのアブラナ科の野菜には、植物が有害なものから自分の身を守るためのファイトケミカルという成分が豊富に含まれます。その一種のスルフォラファンには強力な抗酸化作用があり、がん細胞の増殖や転移を抑える働きがあります。

 季節を問わずに店頭に並んでいて安価なキャベツは最も身近な抗がん食材です。冬が旬の芽キャベツにも抗がん成分は含まれていますよ」

2 ブロッコリー

「ブロッコリーは強い抗酸化作用のあるアブラナ科の野菜。特にブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトには多くのスルフォラファンが含まれていて、最強の抗がん食材だと言えます。

 ブロッコリーはスーパーなどに小房にわけて冷凍されているものが売られているの
で、それを冷凍庫に常備しておくと便利です」

3 玉ねぎ

「玉ねぎをはじめとしたアリウム属の野菜には、ポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用を持つケルセチンという成分が豊富なため、抜群の抗がん作用があります。

 ケルセチンはアスパラガスや緑茶などにも含まれていますが、加熱しても壊れにくいため、いろいろな料理に使うことができる玉ねぎがケルセチン摂取に最も適した食材だと言えます」

4 にんにく

「アリウム属の野菜を代表するにんにくには、二硫化アリルという成分が含まれていて、その成分の抗酸化作用と抗炎症作用によって抗がん効果が期待できます。

 大腸がんとにんにくの複数の研究をまとめた分析では、にんにくを多く摂取する人は大腸がんのリスクが25%減っていました」

5 大豆

がん細胞は、新しい血管を作り出す血管新生という働きを活性化させて成長しますが、大豆イソフラボンの一種であるゲニステインという成分には、血管新生を邪魔してがんを防ぐ効果があります。

 また、みそや納豆などの発酵大豆食品には善玉菌が多く含まれていて、腸内環境を整える働きもあります。腸内環境は全身のがんとも関係しているのでおすすめです」