50代婚活で選ぶべき男性とは

 そこで、50歳になり、結婚相談所のサイトに登録をして、本格的に婚活をスタートさせたのですが、7人目のお見合いを終えたときに、こんなことを言いました。

「自分を棚に上げているは承知ですが、これまでお会いしてきた男性でいうと、50歳で初婚の方との結婚は、難しいと思いました。これまで恋愛をしてきた経験がなく、女性とコミュニケーションを取るのが苦手な方が多い。

 そして、そういう方は、真面目なのだけれど頑固で自分の考えを曲げなくて、女性を受け入れる懐の深さがない」

 どうも不倫していたお相手と比べているようでした。彼は、奥さんも子どももいて、そこに愛人を作るくらいですから、女性の扱いに手慣れたのでしょう。

 そこで、筆者は、こうアドバイスしました。

「初婚者よりも、再婚者に絞ってお見合いをしてみたらどうでしょう。例えば、その方にお子さんがいたとしても50代ならば、お子さんも社会人なのでは? たとえ学生だったとしても大学生くらい。子どもが大きかったら、父親の再婚も大人の目線で認めてくれると思うんですよ」

初婚女性が、再婚子持ち男性に感じる嫉妬

 こうして、再婚で子どもがいない方、または子どもがいてもある程度大きくなっている方を中心にお相手探しをするようになりました。

 そんなときに、おさむさん(56歳、仮名)とお見合いをして、意気投合。仮交際にから真剣交際に入ることになりました。

 ところが、お付き合いが進むにつれ、気になることが出てきました。おさむさんには、25歳になる息子と23歳になる娘がいます。すでに2人とも働いていて父親とは別居しているのですが、関係は良好。

 ことに、娘は甘え上手で、服や小物などの欲しいものがあるとねだってくる。父親も娘には寛容で、一緒に買い物に行っては、それらを買ってあげているというのです。

「彼が、『今週末は娘と買い物に出かけるんだ。あいつは、全くちゃっかりしていて、俺を財布だと思っているんだよ』という言葉を聞いたときに、私、なんかモヤッときちゃって。娘さんにヤキモチを焼いていた」

 また、「再婚しようと思っている」と、おさむさんが娘に伝えたとき、それを「反対された」とも。娘は言ったそうです。

「もしお父さんが再婚したら、財産の半分は、その人のものになるんでしょ。お父さんとお母さんが築いた財産でしょ。何か嫌だな」

 おさむさんは、悪気なくそれらを伝えてきたのでしょうが、その言葉を聞いて、みゆきさんは、この交際を終了することを決めました。