5年前の出来事が影響か
美智子さまがお手振りをなさらないのには5年前の出来事が影響しているようだ。
「'20年、今の天皇陛下が即位して初めての新年一般参賀に、美智子さまも上皇后として参列されました。その際、美智子さまは集まった人々へお手振りをされたのですが、これに対して“出しゃばっている”“皇后気分が抜けていない”といった批判が殺到したのです」
今もそうした声はやむ気配がない。
「'24年5月、上皇ご夫妻は、上皇さまのかつての疎開先を巡るため、栃木県日光市を旅行されました。この私的なご旅行にSNS上では“税金の無駄遣い”“目立とうとしないで”といった声が上がったのです。さらに、美智子さまがよくお召しになる帽子を小皿に例えて“皿婆”などと揶揄するネットの書き込みまで見られるのです」
心無い声は皇室関係者にも届いているようで─。
「美智子さまは、そうした声に心を痛めながらも、なるべく国民の声として受け止めようと思慮なさっています。今回の一般参賀で、美智子さまはお手振りをなさらなかったものの、お辞儀と微笑みで集まった人に応えておられました。“なるべく両陛下を立てつつ、参賀者に失礼がないように”と考え抜いた末のお振る舞いだったのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
皇后の座を退いてもなお、美智子さまの国民への惜しみない思慮にお変わりはない。