「このとき、甲子園球場のスタンドからは盛大な拍手が起こりました」(スポーツ紙記者、以下同)
同僚選手がイジって救われた
同僚選手が“イジった”ことで、騒動が収束に向かったこともあった。
「楽天の則本昂大(のりもと・たかひろ)選手は、2021年の開幕直後の3月、不倫相手と一緒になるために妻と離婚していたことが『週刊ポスト』によって報じられました」
その後、則本選手は4月の西武戦で7回2失点に抑えて自身開幕2連勝を飾る。その日のヒーローインタビューに選ばれた楽天の辰己涼介選手が、
「なんか悪いことしたんかなというぐらい気合い入っていたので、野手が点を取ってあげて、勝たせたいなと思いました」
と、則本選手の不倫報道をいじるようなコメントをし、則本に関するネガティブな声は減ったという。
ただ、源田選手の状況や球団の事情によっては、こうした“一手”は難しいかもしれないとも。
「源田選手はレギュラーは確約されていますが、例年どおりの活躍ができるかはわかりません。また、源田選手は毎年安定した成績を残していますが、好投がチームの勝利に結びつく先発投手や、試合を一振りで決めるホームランバッターではありません。どうしてもヒーローインタビューに立つ回数も限られてしまいます」(前出・スポーツライター、以下同)
西武は2024年、リーグ最下位に沈んでおり、どれだけヒーローインタビューの機会があるのかも未知数という。
「則本選手をいじった辰己選手は、2024年のゴールデン・グラブ賞の表彰式に、金色のスーツ上下に、顔や髪まで金色に染め上げて登場するなど“変わった”発想の持ち主。
あえて空気を読まずに源田選手をいじれるような選手が今の西武にいるかどうか……」
いずれにせよ名誉挽回は野球でのプレー。文面だけではなく球場に来たファンの前での公開謝罪も、信用を取り戻す一歩なのかもしれない。