血流力を確実に高める成分5選
血流を改善するための食で気をつけたいのが、“同じものを食べ続けない“こと。
栄養素をまんべんなく摂取できるよう、食べるものを変えるようにしたい。
また、血糖値の急上昇を抑えるために食事は副菜、主菜、主食の順に食べよう。
(1)良質な脂質摂取で血管の健康を保つ「EPA」
アジやサバ、イワシなどの青魚に多く含まれているEPA(エイコサペンタエン酸)は人間の体内ではつくれない必須脂肪酸で、血液をサラサラにする、中性脂肪を下げるといった効果がある。EPAは刺身に多く含まれ、焼き魚、揚げ魚の順で摂取量が少なくなるので、食べ方にも気をつけたい。食事での摂取が足りない場合はサプリメントで補ってもOK。
(2)指先の毛細血管の血流までよくなる「ビタミンE」
ビタミンEには強力な抗酸化作用があり、毛細血管を広げて血流を促進する働きがある。ほかにも、動脈硬化や血栓の予防、血圧の低下、悪玉コレステロールの減少などさまざまな効果がある必須栄養素。ビタミンEを多く含むのは、アーモンド、卵、アボカド、オリーブオイル、大豆などで、ビタミンCと一緒にとるのがおすすめ。
(3)身体を温めて血流を改善、冷え予防「ショウガオール」
しょうがの辛味成分のひとつであるジンゲロールは、熱が加わるとショウガオールという成分に変わる。しょうがには身体を温める働きがあるといわれていますが、その立役者がショウガオールで血流を改善する効果がある。
(4)レモンや黒酢で血液をスムーズにする「酸っぱい食べ物」
酸っぱい食べ物にはいろいろな効能がある。例えば、レモンなどの柑橘類や梅干しに含まれるクエン酸には疲労回復効果や、血液がドロドロになるのを防ぐ効果がある。黒酢に含まれるアミノ酸には血液をつくりやすくする働きなどがあり、積極的に取り入れたい。
(5)玉ねぎやブロッコリーで血液をサラサラにする「ケルセチン」
玉ねぎやりんご、ブロッコリー、緑茶、そば、柑橘類などに含まれるケルセチンには、血流やコレステロールの改善、関節痛の緩和などの効果が期待できる。玉ねぎのケルセチンは皮に多く含まれているため、煮出すなどして効率的にとりたい。
1983年生まれ。柔道整復師・鍼灸師で京都市の整体院「等持院駅前整体院」院長。痛みや不調の改善にあたりつつ、血流をよくするための日常生活についての健康指導も行う。YouTubeチャンネルの登録者は10万人。著書に『1分で血流はよくなる!』。