視覚的な不便さを工夫でカバー

 現在の視力は0.01。さらに視野が極度に狭く、目の前のものがぼんやりと見えているような状態だ。

「家で過ごす分には、特に不自由さを感じることはありません。近所ならひとりで歩けますし、スーパーで買い物もできる。SNSやメールの文章などは、スマホのフリック操作で入力しています」

 外出先では視覚的におぼつかないこともあるが、さまざまな工夫を凝らす。

「外食するときは、ぼんやり見えるメニューの写真で料理を想像しながらオーダーします。メニューが文字だけの場合は、スマホで撮った画像を拡大して文字を読むことも。友人とカラオケに行くときは、できるだけ大きな部屋を選ぶようにします。部屋が大きいと画面も大きいので、歌詞の字が見えるんです」

 美容やメイクも20代の女性らしく楽しんでいる。

「日中はを保護するために日焼け止めクリームが必須。ただ、私の場合はシミの心配はないんですよ(笑)。メイクのときには10倍拡大鏡を使っています。髪はピンクなどのヘアカラーをしたことも。黒髪を脱色する手間がない分、施術時間は短くなります」

 しかし、昨年はちょっとした失敗をしてしまったとか。

「新しい美容クリームを使ったあとに日中、外出したら、炎症を起こしてしまったんです。紫外線を吸収する成分が入っていたみたいで。最近ではいろいろな美容成分があるのでちゃんとチェックしなきゃと思いましたね」

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