
中居正広氏の女性トラブルに端を発し、その後、女性アナウンサーの“上納疑惑”にまで問題が広がったフジテレビ。3月27日、取締役会後の会見でフジ・ホールディングスの取締役相談役の日枝久氏が退任すると発表された。
結局、公の場に出てこなかった日枝氏
同日午後5時には、フジテレビ清水賢治社長とフジ・メディア・ホールディングスの金光修社長が会見を行い、今回の人事発表について詳細を語った。
「日枝氏は、27日付けでフジテレビの取締役相談役とともに、親会社のフジ・メディア・ホールディングスの取締役相談役も退任すると発表されました。これは、本人からの申し出だったとのこと。さらに、フジ・ホールディングスの取締役数は17人から11人へ、フジテレビは22人から10人へと減少。女性取締役は“比率を3割以上とする”という取り決めも交わされ、人事の大幅な改革を行いました」(テレビ局関係者、以下同)
新たに動き出したフジの経営体制。日枝氏の退任のニュースはたちまちネットで話題に上がったが、その反応は冷めたものだった。“遅すぎる”と指摘する声がある中で、一度も表に顔を出すことのない日枝氏への批判も集まっているのだ。
《これで幕引き?》
《表に出ることなく退任して逃げるってこと?》
《日枝、第三者委員会からの報告書を見て先に逃げたか?》
雲隠れとも思える対応に、思わず首を傾げる。
「中居正広さんと女性とのトラブルが発覚し、その後フジテレビの関与が疑われたのは、2024年12月。フジテレビの現体制の背景に日枝氏の権力の関与が否めないことは、当時から問題視されてきましたが、その1か月後に行われたフジテレビ局内での記者会見に日枝氏の出席はなし。その後も本日まですでに3か月もの時間が経っていますが、一度も公の場に自ら出てくることはありませんでしたね」
これまでも日枝氏への批判は上がっていたが、ダンマリの姿勢にまたもや再熱した批判。このまま何もなかったかのように行方をくらますつもりなのだろうか。
「実際に会見の中でも、『日枝氏が今後会見をする予定はあるのか』と問われると、金光社長は『それは、我々が決めることではない』『本人がそういう意志を持てば設けますし、持たなければ設けないということだと思います』とあくまで本人の意思であることを強調しました。ここまで姿を見せないとなると、本人が口を開くことは絶望的かもしれませんね」
自身の身が危ぶまれると口を紡ぐ。最後まで“卑怯者”のレッテルが貼られてしまったようだ。