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ー 『日本経済新聞』の記事に波紋
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ー 「客側にゆだねている」状況

 

 日本が誇るクオリティペーパー『日本経済新聞』。そんな一流紙の電子版が4月10日に配信した記事が波紋を呼んでいる。

 記事のタイトルは《福岡発、体験型ハンバーグ 「自ら焼く」投稿が行列呼ぶ》。同記事は、ひき肉をこねて成形した生状態のハンバーグを客に提供、“体験型”の名のとおり客が自身で鉄板・鉄石で焼くスタイルの店を記事で紹介している。

『日本経済新聞』の記事に波紋

日経記事のタイトル変更前。生肉を掴んだ箸でご飯の上に……
日経記事のタイトル変更前。生肉を掴んだ箸でご飯の上に……

「牛肉で食中毒を起こす『O157』などの病原性大腸菌は腸管内にいて、食肉処理時に肉の表面につきます。肉の塊のステーキは全体の表面さえ加熱すれば安全といえますが、ひき肉のハンバーグは“中”に病原菌がいる可能性があるので、内部まで十分な加熱が必要です」(飲食店経営者)

 上記の記事には担当者が撮影したと思われる“動画”も載っていた。ハンバーグの元となる生のひき肉の塊が鉄板にのっている。それを適量にちぎり、熱せられた鉄石で焼きを入れる。担当記者は生肉ハンバーグを取り分けた箸を使って焼き、“そのままの箸”でタレの入った取り皿に入れ、食しているように見える動画だ。

 こんな日経の記事に批判が相次いでいる。

《危険すぎる。日経は責任取れるのか?》

《これ保健所激おこ案件だろ》

《ちょっと昔、相模原の「手ごねハンバーグ」で食中毒事件あったの覚えてますか? 過去にそういうが無かったか調べましたか? そういうチェックせずに、あなた達はこんな提灯記事書いてるのですか?》

《日経さん何やらかしてくれてんの?? 流石にハンバーグ生はねーよ というか店だってちゃんと事前注意してんのにさ》

 日経が取り上げたのは『極味や』という店。運営会社は福岡県にあり、記事で紹介されたのも福岡県内の店舗だったが、支店は東京・神奈川・愛知・三重にも。

 運営会社にこの件について話を聞いた。