『徹子の部屋』(テレビ朝日系)が、5月27日で放送回数1万回を達成した。平日昼間に黒柳徹子(81)が多種多様なゲストを相手にトークを繰り広げてきた。そこで、この長寿番組を厳選豆知識と一緒に振り返ってみよう。
【トリビア1】恒例ゲストを招いた理由
‘78 年から’13 年までの36年間、年末最後は必ずタモリが登場。インチキ外国語による『四か国語麻雀』などの“密室芸”を見せるのが恒例だった。
「なんでもテレビに初めて出たタモリさんの芸をたまたま見た徹子さんが“おもしろい!”と感じて番組に呼んだそうです。つまり『徹子の部屋』初出演が、タモリさんにとっては2回目のテレビ出演となりました」(テレビ局関係者)
また、野際陽子も恒例ゲストのひとりで節目に登場。NHKアナウンサー時代に、同じくNHKにテレビ女優第1号として入局した徹子と親しくなって以来の仲なのだ。
【トリビア2】常に新品衣装でお出迎え
“同じ服は2度着ない”というのがポリシー。ゲストとの打ち合わせもせず、相手の装いを予想して、毎回異なるコーデにまとめている。ゲストの好きなブランドで全身固めることもしばしば。
ちなみに、初回放送の衣装は、蝶ネクタイがかわいらしい黒のタキシード。1万回分の莫大な量の衣装は、チャリティーバザーに出品して売り上げ金を全額寄付しているという。
【トリビア3】名物コスプレも全力で妥協なし
故・小沢昭一さんと、15回にわたって繰り広げられたコスプレ対決。
「学生時代のお話をしたいので、それに合わせて」
というゲストからのリクエストで、第1弾はセーラー服。その後、CA、セーラームーン、うさぎなど、どんどんエスカレートしていった。
「つけ爪、網タイツ、金髪ウイッグ、ガングロの肌にキラキラのアイメークを施したヤマンバギャルで挑んだ際は、ギャルの聖地SHIMUYA109にメーク用具を買いに行ったそうですよ。妥協なしです」(制作関係者)
【トリビア3】たまねぎ頭にまつわる逸話
『ザ・ベストテン』(TBS系)でコンビを組んだ久米宏によって命名された「たまねぎ」ヘア。考案したのは当時、ニューヨークで多くのハリウッド女優を担当していた日本人のヘアスタイリスト。
「視聴者が、ゲストのトークより自分の髪型に注目してしまうのを気にして、ずっと変えていないんです」(テレビ誌ライター)
実は、たまねぎの中にはアメ玉やお菓子が常備。子役の加藤清史郎や福山雅治など、受け取ったゲストは多数。プライベートでは、中に仕込んであるカツラをはずして地毛だけをまとめるため、ボリュームがダウンし“小たまねぎ”と呼ばれているとか。