「昨年の8月下旬、両陛下は長野県軽井沢と群馬県草津でご静養を予定していました。軽井沢では、お忍びで同地を訪れていた秋篠宮ご夫妻と悠仁さまも合流される計画でしたが、広島県の豪雨被害で中止になりました。そこで美智子さまは、今年こそ、昨年も予定していた軽井沢の大日向開拓地に佳子さま悠仁さまをお連れして、戦争に翻弄された人たちの生の声を聞いてほしいと思われているはずです」(両陛下に近い関係者)

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7月27日から、父・秋篠宮さま(49)と、2泊3日で滋賀県の「全国高等学校総合文化祭」へお出かけになった次女の佳子さま。昨年末、成年皇族となられてから公の場に出ることをが増えたせいか、緊張した様子はほとんどなく、務めを果たされた

 8月の終わりごろ、実は公務以外にも美智子さまにとって大切なお出ましがに予定されている。大日向開拓地は、開拓移民団として1940年ごろまでに旧満州に渡り、終戦後に軽井沢に入植した大日向村(現在の佐久穂町)の住民764人が開拓した地域。

 戦後、昭和天皇も訪問し、皇太子時代の陛下や美智子さまもたびたび訪問されている。美智子さまにとり、軽井沢は陛下と出会った「思い出」の場所であり、心をお寄せになる人々が住む特別な場所だ。

「両陛下は大日向への思い入れが強く、幼い礼宮(秋篠宮)さまや紀宮さま(黒田清子さん)を夏の間、現地の保育園へ通わせていたこともあったほどです」

 そう話すのは長年、皇室を取材するジャーナリストで、文化学園大学客員教授の渡辺みどりさん。

美智子さまは戦後60年の節目の那須静養中に、満州からの引揚者が切り開いた千振開拓地に眞子さまを同行させたように、今回は佳子さま悠仁さまを大日向にお誘いになるつもりだったかもしれませんね」(渡辺さん)

 そんな「平和の教え」を、ご自身の不調で中止することになれば、美智子さまはさぞ残念な思いをされることになるだろう。折しもこの夏は、皇太子ご夫妻の長女・愛子さま(13)が両親に連れられ、都内にある『昭和館』で、終戦を迎えた激動の1945年の様子を紹介する特別展などをご覧に。

 佳子さまも『はがきで綴る戦争の記憶─千の証言展』を訪問し、戦争体験を活字や映像で記録するプロジェクトに寄せられた、はがきや証言にまつわる品物をご覧になっている。さらなるお出ましがあることを明かすのは、秋篠宮家関係者。

佳子さま悠仁さまは8月中に、皇太子ご一家が見学された『昭和館』の訪問と、沖縄戦に関連した式典にも出席することを検討しているとのことです」

 かつて、経験と記憶の「継承」の大切さを訴えられたこともある美智子さま。「戦後70年」の節目に、皇室の若い世代にお伝えしたいことがあるなか、どのような胸中なのか─。”胸の痛み”についても、検査結果が大事とならず、2年ぶりの軽井沢のご訪問が実現することを祈るばかりだ。