「変態の第一歩は恋愛」ゲスト:大泉洋(2015年5月17日放送分)

 いやらしい話し方だとタモリから指摘された大泉。「私はいやらしくない」という大泉に「僕は変態ですよ」と宣言。タモリによれば、人間は誰だって変態だという。

「変態の第一歩は恋愛だと思っていますからね。生殖行為の第一義は子孫を残すことでしょう。それに愛しているからいいとか、愛さないからダメとか、精神的なものが入ってくること自体が変態」。

 確かに動物と比べると、人間は変態かも。さらに、「変態はクリエーティブ。人間の精神作用の最高のものがない限り、変態にはなりえない」と。変態って実は優秀なクリエーター……?。

「女は人を愛するプロ」ゲスト:桃井かおり(2014年12月21日放送分)

 桃井が宮沢に、子どもを出産して母性が生まれたか聞くと、宮沢は「基本の自分は変わらないけれど、自分より大切なものができた」と振り返る。

 タモリは、「女は人を愛するプロなんだよね。それに比べたら男は素人も同然」と称賛。恋愛の“愛”なんてまるで信用していないタモリだが、母の愛情だけは揺るぎない信頼を寄せているようだ。

 男女の違いについての言及は多く、男っぽい性格の真木よう子がゲストの回(2015年7月5日放送分)では「気の弱い女性はいない」と断言。

「女性はそういう生き物。子どもを産むことは、自分の命を捨てるかもしれないということも含めて、気が弱くてはやってられない」と分析する。

 随所で、女性への尊敬のまなざしを見せる。かくいう理由からか、実生活では妻にかなうわけがないと、全面降伏しているそう。これが夫婦円満の秘訣なのだろう。

「結婚はある種の狂気」ゲスト:篠原涼子(2015年8月23日放送分)

 市村正親に次いで妻の篠原も来店。宮沢が「結婚するときって燃えているもの?」と聞くと、タモリから答えが。

「結婚はある種の狂気ですからね。冷静に考えるとあれほど不思議なものはない。何億人も女性がいるのに、これでいいって決めるでしょう。狂気じゃないとできない。狂気は悪いことでもなんでもないけどね」

 つまり恋愛は自分を普通じゃなくするもの。熱くなることを嫌うタモリならでは。

「自分の人生を否定してほしい」ゲスト:秋元康(2015年3月22日放送分)

 宮沢に叱られるのが気持ちいいと喜んでいたタモリに共感した秋元康。タモリが叱られたい理由は、「人生を否定してほしい」から。

 タモリを含め、社会的に成功して自信と自負がある人は横から女性に“そんなもんは大したものじゃねえぞ”って叱ってほしいのだという。

 タモリの変態的ひと言。

「性欲がなくなって、本当にものがわかりはじめる」ゲスト:糸井重里(2015年6月28日放送分)

 70歳のタモリと66歳の糸井は50代を振り返り、いやに老人ぶっていたがまだ若かった、変化が訪れるのは65歳だと説く。性欲がなくなってきたのが理由だという。

「それからものがわかりはじめるんじゃないかね、本当の。大人って何ですかって聞かれて、身体の成長が止まった人のことを言うっていうのは名言だなと思うけど、性的に限界を迎えたときにもうひとつ段階がある」とタモリは語る。

 こういうことだったのかと、自分なりの答えが見えて、発見なのだという。年を取っても知る喜びがあると思うと、希望がわいてくる。

 最終回も名言を期待したい。