『下町ロケット』には、佃製作所の社長を演じる阿部寛をはじめ、視聴者を元気づける名言が数多く生まれている。そこで選りすぐりのセリフを選抜して紹介。
●「これはプライドの問題だ! 見下されっぱなしで黙ってられるか」
第3話では、『帝国重工』の開発部長の吉川晃司演じる財前道生が、『佃製作所』の技術力を目の当たりにし、『帝国』のロケットを飛ばすためには佃製作所のバルブシステムが必要であると判断。帝国が部品の品質テストをする展開となった。
テストに伴って、佃を目の敵にしている帝国の技術部門の富山(新井浩文)が技術部門や財務部門の担当者を引き連れ、佃製作所にやってくる。佃製作所の社内に入るやいなや、財務担当者が皮肉たっぷりの発言を連発。
営業赤字であることも指摘し、「しょせん、零細企業ですね。帝国重工ではありえませんよ。これではとうていウチと取引をするのは無理だ」と手ひどく非難する。最初から不合格にさせるために来たとしか思えない露骨な対応を目の当たりにして、バルブシステムの供給に批判的だった佃製作所の営業第二部係長の江原春樹(和田聰宏)が奮起。
休憩中の屋上で、経理部係長の迫田滋に対し、「バルブシステムの供給なんかはどうでもいい。でも、帝国重工からあれだけバカにされた」と、“佃プライド”を傷つけられた怒りを吐露するシーンでのひとコマだった。この後、佃製作所の反撃が始まる。