■取材後記「著者の素顔」
小説を書いている間は座ったままほとんど動かないという西條さん。
「1日100歩も歩いてない気がします……。ただ私はもともと出無精なので、何日も家から出ないってのはザラなんです。最高で1か月くらい、買い物以外は外へ出ないってこともありますね。その間は誰ともしゃべらないっていう危ない暮らしです(笑い)。でも、本人は気にならないし、ストレスがたまらないんですよ」
取材・文/成田 全
撮影/齋藤周造
〈プロフィール〉
さいじょう・なか 作家。1964年、北海道生まれ。東京英語専門学校卒業後、貿易会社に勤務。2005年『今春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。『善人長屋』シリーズなど時代小説を得意とし、現代が舞台のミステリー『神楽坂日記』シリーズも手がける。'15年『まるまるの毬 南星屋繁盛記』で第36回吉川英治文学新人賞を受賞。