母親たちに衝撃を与えた北関東の連続母親自殺事件は、4月で発生から1年。ママ友が“ブラックママ友”へと変貌し、LINEなどによるいじめから2人が命を絶つという痛ましい結末に。
そこで、明日はわが身に降りかかるかもしれない、本当にあった「ブラックママ友」地獄エピソードを紹介。
■リーダーママの誘いを断ったのが運のツキ?
(Aさん37歳・滋賀県・販売員)
「サラリーマンの夫を持つ専業主婦です。昨年4月、子どもの新学期のクラス替えの後、母親同士の集まりに誘われました。お店を聞くとランチでひとり5000円以上の高級フレンチ。私にはそんなお金の余裕はないので丁寧に断りました(※)。
それ以来、母親の会に1度も呼ばれず……。誘ってくれた方はママ友の中でもリーダー的存在。こういう人からの誘いには、無理してでも付き合うべきだったのでしょうか? もうすぐ4月でまたクラス替え。今度はどう振る舞ったらいいのか今から胃が痛い毎日です」
※トラブルのポイントをCHECK
ボスママ以外のママに「経済的に苦しくて無理なの。みなさん余裕があって羨ましいわ」とぶっちゃけて、反応を見てみては? 必ず、同じ庶民派のママが現れるはず。そこで疎外感から抜け出し、「価値観が違う人たちもいる」と割り切りましょう。
■何気ない近所付き合いが思わぬトラブルの発端
(Rさん29歳・東京都・パート)
「ママたちに人気の若いイケメン先生がたまたまわが家の隣にあるアパートに越してきたので、おすそわけや立ち話などのご近所付き合いをしていたら、先生をひそかに気に入っていたママ友に“あやしい”“デキてる”“いやらしい”と噂を立てられました(※)。
単なる妬みかと最初はスルーしていましたが、子どもが学校で“お前のお母さんと**先生って不倫しているんだって?”と、からかわれたと聞いて大ショック。さらに噂を耳にした校長先生から学校に呼び出され、これがまた尾ヒレのついた噂になって主人の耳にも入りました。
どんなに否定しても“火のないところに煙は立たない”と信じてもらえず、おかげで家の中は気まずいムードに。今では周りの目が気になり、外出すらままなりません」
※トラブルのポイントをCHECK
常識的なママも「女」になるとエゴむき出しに。嫉妬でも、複数が同じ感情を持てば正論のように錯覚してしまうもの。ここはスルーして堂々としていることが一番。そうすれば悪意のモチベーションも下がるはず。
<お話しを伺った人>
諏内えみさん:マナースクール「ライビウム」代表、All About暮らしのマナーガイド。映画やドラマでの有名女優のエレガント所作指導をはじめ、『あさイチ』などメディア出演も多数。
清水芽々さん:フリーライター。女性問題・家族問題を中心に執筆活動を続け、そこから得た濃密な情報をもとに発信する原稿はわかりやすいと定評がある。