【CASE2】収入の増減が激しい自営業
■大友彩乃さん(仮名)宅の家計内訳
埼玉県在住の38歳。第2子の保育園入園を機に、正社員で復職。自営業の夫、7歳の長女、1歳の次女の4人家族。夫の親と同居中。
・月収(手取り) 61万5000円(夫35万5000円、妻26万円)
・食費 7万円
・住居費 0円(親と同居)
・水道、光熱費 2万円
・通信費 1万5000円
・こづかい 10万円(夫5万円、妻5万円)
・教育費 5万円
・趣味、娯楽費 4万円
・被服費 4万円
・交際費 2万円
・日用雑貨 2万円
・車両費 2万円(駐車・ガソリン代)
・保育園代 7万円
・その他 7万円
・保険料 2万円
・毎月の貯蓄 6万円
「共働きで収入も十分ありますね。でも、こういうお宅ほど、効率よく貯められていないことがよくあるんです!」(黒田さん)
夫は自営業のため収入の増減がある。もっとも低いときの収入に合わせて家計のバランスを考えるのがマスト。
「大友家はラッキーなことに2世帯住宅のため住居費がゼロ。そのわりには、年間の貯蓄率が12%と問題あり!」(黒田さん)
まずは今年から正社員になった妻のボーナス50万円は、すべて貯蓄に回しましょう。おこづかいや車両費など、細かなぜいたくも要注意。
「1度、生活レベルを上げてしまうとなかなか下げられないもの。収入が多いときこそ気を引き締めておいて」(黒田さん)
一方で、万が一の場合の夫婦の保障が確保されているのかが心配。
「所得補償など、備えは万全にしないとダメ」(黒田さん)
さらに、お子さん2人を中学校から私立へ行かせたい大友家。今の貯蓄率では、間に合わない。
「今の時期にしっかり貯めておかないと、子どもの将来の選択肢を狭めてしまう可能性も。特に私立の学校へ通わせる場合、“塾に行かないと勉強に追いつけない”など、学費以外にも考えられる出費がふくらみますよ!」(黒田さん)
さらに長女が大学入学時に、次女が中学生になる大友家。学費がかかる期間が長いのも気になるところ。
「もちろん、ご夫婦の生活もありますよね。第2子が成人を迎えるころには、おふたりは57歳。子どもの独立後に訪れる第3の貯め期がおよそ3年と非常に短い。今、猛ダッシュで貯蓄することで明るい老後を送れますよ!」(黒田さん)