愛犬&愛猫の老化のサインをチェック!
「うちの子は大丈夫?」と思ったら、犬は7歳、猫は10歳から、老化のサインが出ていないかチェックしましょう。
■白髪が目立つ
鼻、口、眉あたりから白髪に。全身の毛の退色も老化のひとつ。もともと毛が白い犬は、ツヤやパサつきをチェック。
■呼ばれても反応しない
聴力が衰え、飼い主の声などが聞き取れないことがある。関心の低下から面倒になって応えないことも。
■物にぶつかる
視力が低下すると物にぶつかりやすい。筋力の低下や、脳神経の異常が原因のこともある。
■口が臭い
歯に歯垢がつく、歯ぐきが腫れるなどの歯周病の症状がでてくる。
■抜け毛が増える
換毛期がある犬は、ダラダラと長期にわたり毛が抜ける。新陳代謝が悪くなってきた証拠。
■お尻が小さくなってくる
筋肉が落ちて、お尻が四角い印象に。真上から見ると上半身に比べて、お尻だけが小さく見える。
■体形が変わってくる
新陳代謝が悪くなり肥満になる。逆に栄養の吸収が悪くなり、やせることも。
■息が切れる
散歩中、息が切れたら体力が衰えてきた兆し。安静時の息切れは循環器系の病気の可能性も。
■イボができる
イボは皮膚の老化のしるし。顔、足先を中心にできる。
■触れられるのを嫌がる
気難しくなったのが原因。痛みがある場合も同様の反応を。
■おもらしをする
オシッコがたまる感覚がわからなくなる。排尿をコントロールできなくなる。
■目が白くにごる
瞳孔の奥が白くにごる白内障などの症状がでる。
■フケがでる
皮膚が乾燥してうるおいがなくなってきたため。甲状腺の機能低下のことも。
■あまり遊ばなくなる
好奇心がなくなる、無関心になるなど心の老化のサイン。身体の機能に不調があることも。
■後ろ足だけ歩幅が狭くなる
歩行中、後ろ足だけ歩幅が狭い場合は、腰や後ろ足の老化による異常かも。
■立ったり座ったりに時間がかかる
背骨まわり、股関節、ひざなど関節に痛みがあるかも。関節は老化により異常をきたしやすい。
<プロフィール>
若山正之先生
獣医師。若山動物病院院長(千葉県佐倉市)。酪農学園大学獣医学科卒。小動物診療40年以上。犬と猫の老齢管理に力を入れ、病気や介護方法などをわかりやすく説明することで定評がある。著書に『老犬生活 完全ガイド』(高橋書店)