ストライカー阿部とミッドフィルダー香川
“凸凹コンビ”の阿部と香川の掛け合いが絶妙だが、阿部と本格的に初共演した香川は、こう語る。
「サッカーで言えば、阿部さんがストライカーで、僕はミッドフィルダーみたいなものですね。画面を見ると、僕がさまざまなパスを出しているようにも見えるといいなと思います」
そんな香川を磯Pは“もうひとりの演出家”という。
「監督はゲーム全体の流れを作るけれど、現場に入ったら香川さんが司令塔。物語のシリアスな部分とコメディーの部分を香川さんの計算でバランスよく、成立させてくれています」
第5話(11月19日放送)では、ニュースキャスターの鹿島吾郎(原田泰造)の隠し子が誘拐された。しかし鹿島は隠し子の存在すら認めようとしない。そんななか、テレビ局に脅迫状が送られてきて─。
「原田さんは撮影初日に阿部さん、香川さんの前で延々と長いセリフをまくしたてるシーンでした。おふたりの前でNGを出せないという並々ならぬ決意があったのか原田さんは、どのシーンも見事に演じきっていますので、ご注目を。この先も、華岡、小向の前には次々に強敵が現れます。それをどう乗り越えていくのかにご期待ください」
●必見!毎回違う“顔芸”
本記事の1枚目の画像に注目してほしい。4枚組の左上の写真で、必死でにおいを嗅ごうとしている華岡の顔は、変顔ともいえるけど、すごいこだわりのワンショットなのだ。
「阿部寛さんはこのスチール撮影が華岡の初演技となったのですが、60パターンくらいにおいを嗅ぐポーズをとっていました。そのなかで選りすぐりのものです。
われわれとしては華岡らしくて大満足だったのですが、俳優としての阿部さんのイメージもあり、“本当にこれを使ってもいいですか?”と何度も確認しました。すると阿部さんが“これじゃなくちゃ嫌だ”と言ってくださった」
毎回登場する、華岡がにおいを嗅ぐ顔は、全部違った表情をするので要チェック!