「今年から城田さんがチームの監督になったことは、羽生クンだけでなく彼のご家族にとっても精神的に大きな支えになっているんです。
まだ彼が有名になる前は、連盟からのサポートは満足でなかった。それをウラで支えていたのが城田さんだった。そんな彼女が帯同しているからこそ、羽生クンは焦ることなくケガを克服できたのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
信頼のおける監督の支えと日本というホームでの大声援。だが、ゆづクンが圧勝できたのは、それ以上の刺激があったからだという。
「NHK杯では、珍しく羽生選手の同期である田中刑事選手と日野龍樹選手がそろったんです。彼らとは小学生クラスであるノービス大会から切磋琢磨してきた。
田中選手は“今の自分がいるのも成長できているのも、やっぱり同期がいたから”とインタビューで答えているくらいですからね。
羽生選手と日野選手は、それぞれノービスやジュニアで2回優勝に輝いています。田中選手は悔しい思いをしたと思いますが、同期がいたからこそつらい練習にも耐えられたはず。お互いを“ゆづ”“デカ”“フェイ”と呼び合ってますよ」(スケート連盟関係者)
ちなみに、田中の“デカ”は、名前が刑事だから。日野の“フェイ”は、父親がロシア人というハーフで、ミドルネームのフョードルからきているそうだ。
試合前の記者会見でも、同期のライバルと戦える喜びをゆづクンは爆発させている。
「NHK杯という由緒ある舞台で一緒に戦えるのは非常にうれしい。もちろんライバルだけど、敵とかライバルとかというよりも、同じ舞台で同期と一緒にスケートができることがうれしい」