家計簿づけも三日坊主で終わっちゃうような、ズボラで怠け者の私には、どうせ節約なんてムリ……」──そんなふうにあきらめているアナタ、落ち込むことはありません。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんは「ズボラな人ほど、お金は貯まります!」と言い切ります。
「確かに、几帳面な人はお金を貯めやすい可能性はあります。でも、目的はお金を貯めることで、“家計簿を間違いなくつけること”ではありませんよね」
お金を貯めるための手段だったはずの家計簿記入が、目的に変わってしまい、頑張りすぎて結局、家計の見直しという大事な部分を忘れてしまうことがあるそう。巷では几帳面にコツコツとやる節約法がいろいろ流行っているけれど、それらが続かないからといって“節約できない”というわけではない、ということ。
ズボラな人はズボラな人なりの、自分に合った節約をしましょう、と風呂内さん。
「例えば、先取り貯金はおすすめです。その際、最初から高額を設定すると、途中で挫折する可能性が。それよりは最初は少額に設定して1年、2年……と長く続けましょう。振り返ったときに50万、100万と、まとまった貯金ができていると“自分は貯められる”と自信がつきます」
どんな節約法も長く続けなければ、お金は貯まりません。過度な我慢や節制を強いられるストイックな節約法は、長続きしないもの。ときには自分を甘やかしたり手抜きをしながらでも、自分に合ったやり方で、少しずつ長く貯め続けることでお金は貯まっていくのです。ズボラな人だからこその簡単な節約法を、おおらかにのんびりと、長く続けてみましょう。
では、わかりやすくするために、ちょっと極端ですが「几帳面なのに貯まらない女」と「ズボラだけど貯まる女」とでは1日の出費や節約の仕方がどう違うのか、風呂内さんに解説してもらいました。