比較編:ネットテレビ“四天王”チェック!

Netflix』『Hulu』『Amazonプライムビデオ』『dTV』、日本国内で利用者数の多い動画配信サービス“BIG4”のストロングポイントを西田さんが解説!

Netflix

「全世界で7000万人の利用者を抱えるNetflixの強みは、潤沢な資金を背景に制作する圧倒的クオリティーの海外ドラマです。1970年代末のニューヨークを舞台にヒップホップの誕生を描く『ゲットダウン』、予期せず大統領になった男をキーファー・サザーランドが演じる『サバイバー』、とにかく悪い政治家しか登場しない『ハウス・オブ・カード』などなど傑作&話題作がめじろ押しです」

◎料金体系:月額ベーシック650円/スタンダード950円/プレミアム1450円(価格は税抜き)/無料期間:1か月

※料金プランは3種類ありますが、完成度が高い海外ドラマを見るなら断然画質のよいプレミアムがオススメです!

【Hulu】

「日本における事業を日本テレビが買収したことで、日テレ系の番組はほとんどそろっています。アンパンマンなどアニメも網羅していますから、お子さんを持つ家庭にもよいはず。僕は Huluと契約して以降、日テレの番組は『ザ! 鉄腕! DASH!!』以外録画したことがない。いくつかの番組を除き、ほぼHulu内で見られるようになったので録画しなくなりました(笑)」

◎料金体系:月額933円(税抜き)/無料期間:2週間

※Huluはほかの動画配信サービスと違って、無料期間が2週間と若干短めです。登録した日を忘れないように。

【Amazonプライムビデオ】

日本の古いドラマや映画が豊富で、日本人好みのコンテンツを数多くそろえているオールラウンダー。Amazonは自社サイトでDVD販売を行っているので、ユーザーの趣味・嗜好をビッグデータとして蓄積している。それに基づいてラインナップを用意するのでハズレが少ない。動画配信サービスの入門としては、Amazonプライムビデオが最適と言えるでしょう」

◎料金体系:年会費3900円(税込み)/無料期間:30日間

※プライムビデオは、音楽聴き放題などAmazonプライム会員の数あるサービスのうちのひとつということも魅力です。

【dTV】

「dTV は国内最大の500万人近い会員数を誇り、NTTドコモとエイベックスが提供しています。エイベックスはアイドルや韓流に強く、国内ドラマも豊富。ただし、ジャニーズ系は期待できない(笑)。“選ぶのに迷う”という利用者を想定して、トップ画面はオススメの動画が表示され続ける仕組みになっているため、面白そうな動画を見つけやすいことも利点です」

◎料金体系:月額500円(税抜き)/無料期間:初回31日間

※ドコモの携帯電話との割引、また店頭で対人での説明を受けられるためドコモユーザーにとっては割安&安心感が高いはず。

<教えてくれたひと>
西田宗千佳(にしだ・むねちか)さん◎1971年、福井県生まれ。ネットワーク、IT、先端技術分野を中心に活躍するフリージャーナリスト。“電気かデータが流れるもの全般”に明るい第一人者としてさまざまな媒体で活躍中。著書『ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える』(講談社現代新書)では、詳しく動画配信サービスについて触れている