脚本家が惚れたヒロイン

 脚本を担当する岡田惠和は、『ちゅらさん』『おひさま』に続いて3本目。有村架純は、映画『阪急電車 片道15分の奇跡』(’11年公開)で岡田作品に出演歴がある。

「有村さんは、僕が書かなくてもヒロインに推薦したいと思っていたくらい。朝ドラヒットの3原則は“戦争”“女性の一代記”“実在の人物”と聞きましたが、今回は全部ない(笑)。でも有村さん演じる、みね子とともに半年間、泣いて笑って楽しんでいただきたいと思っています」

脚本の岡田惠和とヒロインの有村架純 撮影/『週刊女性』写真班
脚本の岡田惠和とヒロインの有村架純 撮影/『週刊女性』写真班
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撮影現場の“癒し”は?

 茨城編でも物語の核のひとつとなっている、みね子、時子(佐久間由衣)、三男(泉澤祐希)の幼なじみ三人組の絆(きずな)。有村は、

「演じていても遠慮もないし、気も遣わないし。あのふたりとは空気感ができているというか。前室でもそれぞれが自分のペースでいることができて、変に“話さなきゃ”とかないんです。すごく居心地がいいです」

 自然体でいる現場での“癒し”は?

「弟の進(高橋來)と妹のちよ子(宮原和)です。ふたりといつも遊んでいて、その時間が本当に幸せで。スタッフさんも含め、ふたりの元気に励まされていました。今は茨城のシーン撮影がなく、会えないんですけどね」

みね子(有村)と弟の進(高橋來)、妹のちよ子(宮原和) (c)NHK
みね子(有村)と弟の進(高橋來)、妹のちよ子(宮原和) (c)NHK

大抜擢の意外な理由

「増田明美さんの語りはどうだろう、って岡田さんと話していたんです。僕は増田さんの“いらない情報”満載のマラソンの解説が大好きなので」(菓子CP)

 聞きやすい声質などもさることながら、話す内容に惹かれたのだという。

「今回はナレーションで、登場人物の心理や状況を説明するのではなく、谷田部家の食卓のメニューは、とか、一見いらない情報でリアルに時代を感じてもらえればと(笑)。

 岡田さんは彼女が正式にナレーションに決まった、次の日くらいに増田さんが走っているシーンを台本に書いてきました(笑)。彼女は中学の体育教師。注目の聖火リレーのシーンは、15話(4月19日放送)です!」(菓子CP)