これからドラマでは、娘たちがさまざまな思いを胸に、集団就職で東京へと旅立つ。
羽田「4週目のあたり、なんだかつらいよね……。子どもたちとの別れのシーンの撮影では、みね子ちゃんや時子の幼なじみの三男くん(泉澤祐希)のお母さん、きよさん役の柴田理恵さんと3人で泣いてしまって」
木村「みね子たちは高校卒業してからだけど、あの時代は中学校を出てすぐに上京する子もいましたよね」
羽田「ちゃんと食べられているかとか、悪い男に出会っていたらどうしようとか(笑)。いろいろ心配をすると思います。母親の気持ちを痛感しました」
今回、ヒロインの有村架純以外の若手俳優はオーディションで選ばれている。先輩のふたりの目には、若手たちはどう映っている?
羽田「ヒロインの架純ちゃんも、私の娘役の佐久間由衣ちゃんも本当にまじめ。撮影の合間でも、ふたりですごく難しい話をしているでしょ? 視聴率のこととか(笑)」
木村「私たちがご飯を食べて“これおいしいね”なんて話しているときにね(笑)」
羽田「私たちとのギャップは何!? って(笑)」
木村「考え方がすごく堅実ですよね」
羽田「本当に立派だし、何も言うことはないですね。でも、何か本当に困ったときは、私たちにはこれまでの経験があるから、それで支えられればなって」
木村「そうですよね。見守るということです。でも、私いろいろな段取りとかを忘れて助けてもらっているときもあるから(笑)、見守ってもらっているという可能性もあるんですけど」
羽田「あははは(笑)。でも親が少し抜けているほうが、子どもはしっかりするというから。柴田さんを含めて“ずっこけお母さん3人組”で、ちょうどいいと思います(笑)」
みね子(有村架純)はこんな子!
木村「可愛くてしかたがない(笑)。しっかりしてて、もう一流の女優さんですけど、かといって堅い感じはなく、非常に柔軟性もあります。演技歴の浅い由衣ちゃんに、自分の経験の中からアドバイスをしたり、姉御肌なんですよ。出ずっぱりで大変だと思いますが、ひと言もグチを言わないで頑張っている姿を見ると、心から応援したくなります」
時子(佐久間由衣)はこんな子!
羽田「初めて会ったとき、デビュー当時の自分に似ているなって感じたんです。緊張して硬くなり、本当はもっとできるのに……という歯がゆさが手に取るようにわかって、この子は昔の自分だ、って。だからご飯を食べに行ったとき、私の経験をふまえてお話ししたら“おかあちゃん”って呼んでくれて。そこから母娘が一致団結しました(笑)」
<プロフィール>
きむら・よしの◎’76年4月10日生まれ。朝ドラ出演は『天花』『風のハルカ』『あさが来た』に続いて4作目。ゲスト声優を務めた『映画 プリキュアドリームスターズ』が公開中。
はだ・みちこ◎’68年9月24日生まれ。朝ドラ出演は『君の名は』『ウェルかめ』に続いて3作目。『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系 水曜 21時〜)にも出演中。