私は上皇后さまと同年齢で85歳ですが、現在は脊柱管狭窄や腰椎の骨折・陥没で、この先は長くなさそうなので自分自身のことを明らかにしたいと思い今回、自伝を書くことにしました

 そう話すのは週刊女性の皇室記事の解説でもおなじみ、ジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさん。

 昭和9(1934)年に東京に生まれた渡邉さんは早大卒業後に日本テレビに入社。主に報道情報系番組を手がけ、昭和天皇崩御番組ではチーフ・プロデューサーを拝命。退職後はマスコミ活動の傍ら55冊の著作を発表している。

 美智子さまと同時代を生きたキャリアウーマンの“元祖”として、順風満帆な人生と思いきや……。

皇室との不思議な縁

 実は元警察官僚で第2次中曽根康弘内閣では自治大臣を務めた故・古屋亨氏の“かくし子”であることで、幼いころから嫌な思いを山ほどしてきたという

でもグレることがなかったのは、母親の愛情があったのと進学や就職がうまくいったからかもしれませんね

 そう笑いながら半生を振り返る渡邉さんは、そんな実父とのいきさつを今回『かくし親』(講談社)で赤裸々に─。

 愛憎渦巻く親子関係の詳細はその新著に譲るが、皇室ジャーナリストとして活躍する渡邉さんは幼少のころから皇室とは不思議と縁があった。