思わず誰かにLINEしたくなる! 知って楽しい、おもしろ雑学を2つ紹介。今回は、先日上野動物園で双子が生まれて話題のパンダと、最近よく聞くSDGs(エスディージーズ)について。

パンダの運命を大きく変えた、主食としての竹や笹

【Q】パンダはなんで竹や笹ばかり食べてるの? 【A】竹や笹を食べて生き残ったのがパンダだからです。

 6月23日、上野動物園で生まれた双子のパンダ。竹をムシャムシャ食べる双子の姿が早くも待ち遠しいが、実はパンダは熊の仲間なので、祖先は肉や木の実なども食べていた。その祖先の中で、たまたま竹を主食にしていたのが今日のパンダになったらしい。

 東京大学総合研究博物館教授の遠藤秀紀さんによると、「肉などをエサにしていた熊の仲間の中には進化の過程で淘汰されていったものもいるが、たまたま取り合いの少ない竹や笹を主食にしていたパンダの祖先は淘汰されなかったと考えられる」という。

 都合のいいことに竹や笹は多くの山に1年を通して生えていてしかも栄養分が少ないため、ほかの動物と取り合いにならなかったのだ。つまり、主食が竹や笹だったからこそ、パンダは現在まで生き残れたともいえる。

 ところが、パンダはもともと雑食なので、竹や笹を消化するのがやや苦手で、少ししか栄養分を吸収できない。そのため起きている時間のほとんどを食事にあて、とにかくたくさんの量を食べる必要がある。体に合わないものを一生懸命食べていると思うとかわいそうな気もするが、実はそのこともパンダの運命を大きく変えたという。

「繊維質の多い竹や笹を力任せに噛みつぶすため、パンダは頬と側頭部の筋肉が発達してサイコロ状の丸顔になりました。あの丸顔がかわいさのいちばんの理由だと思うので、竹や笹のおかげで動物界イチの人気者になれたともいえるのです」(遠藤さん)