目次
Page 1
ー “痩せ姫”とは
Page 2
ー 食事は少なく長く不自由に、が極意
Page 3
ー 白米が蛆に見える「痩せ姫」たち ー 大食い女子も一時的拒食もありえない
Page 4
ー 痩せることは生きること

「痩せているという快感ほど、おいしい味はない」

 英国のモデル、ケイト・モスが広めた言葉です。彼女はこれによって、批判も浴びました。その体形や美学に憧れ、ダイエットした人が摂食障害になる危険があるというわけです。

 ただ、ダイエットをしなくても摂食障害になる人はいます。それに、痩せることをめぐる健康と病気の境界は曖昧。痩せていれば得をする、というイメージを今は多くの人が抱いています。

“痩せ姫”とは

 そんななか、

ダイエットは明日から、とか私の辞書にはありません。365日年中無休だからね」

 と、ダイエットにのめり込む人がいます。かと思えば、

ダイエットの知識がないから摂食になったと言われるけど、そういう知識なんて死ぬほど持ってるよ」

 と言う人もいます。

 痩せにこだわるあまり、成功や失敗を重ね、健康と病気のはざまで葛藤する人たち。筆者が「痩せ姫」と呼ぶのはもっぱらそういう人たちです。

 その葛藤は、さまざまな気づきをもたらします。そんな人たちの言葉に、ちょっと耳を傾けてみませんか。なかには極端に思えるものもあるかもしれませんが、そこには痩せと付き合うためのヒントも隠されているはずですから。