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ー 「恋愛に限らず自分で道を探していってほしい」

 4月6日から、ドラマ『おいハンサム!!2』(フジテレビ系)がスタートする。’22年にシーズン1が放送された同作が、2年ぶりに帰ってきた。

「恋愛に限らず自分で道を探していってほしい」

 前シーズン同様、舞台は東京で、古き良き一軒家に住む5人家族が登場する。吉田鋼太郎演じる伊藤家のパパ・源太郎と長女・由香(木南晴夏)、次女・里香(佐久間由衣)、三女・美香(武田玲奈)の三姉妹、妻・千鶴(MEGUMI)の一家が織りなすコメディー。

「このドラマは日常をテーマにしていて、特別なことが何も起こりません。なので、続編があると聞いて、その反響に正直とても驚きました。さらには映画化まで……。ただ、地味なようで“実は人に知られたくないこと”や“実はみんなが抱えている悩み”をえぐり出してくれる、ユーモアがありつつもするどい脚本です」

 ジョークがまざった小気味良いやりとりが作品の魅力だ。

「監督はその場の雰囲気をとても大切にしているので、撮影現場でセリフや演出が急に変更されて口頭でセリフを伝えられることも。“お願いだから前日までにはプリントしたものをくれ”とお願いするんですが(笑)。僕たちは前シーズンもあったので慣れていますが、ゲストで来られる方は本当に大変だと思います(笑)

 家族や同僚など、周りの人を大切にする温かさを持ちながらも“面倒”な部分もある源太郎。ややこしいけど情に厚く、娘たちの幸せを願う父である彼に、吉田自身が憧れるところは?

源太郎は娘たちに対しては“こうなってほしい”という思いがあって、時に厳しいこともありますが、奥さんに対しては、完璧に優しいんですよ。お互いに思い合って、気持ちを伝え合っていて、そういうところは憧れますね

 シーズン1では、娘たちはモラハラ、ヒモ、浮気などあらゆる“ダメ男”に引っかかってきた。その時に頼りになったのが、親父・源太郎のストレートな意見だ。

源太郎と娘たちのように、僕も娘の恋愛相談に乗りたいです。娘の理想のパートナーは、条件を挙げ出したらキリがないですが……。お金持ちで、賢くて、5か国語くらい話せたら完璧ですね(笑)。

 でもやっぱり、娘を大切にしてくれる人がいちばん。贅沢を言うならさっき挙げた要素が入っているとうれしいですが(笑)。ただ、親がいくら“こうしなさい”と言っても、子どもたちは受け入れないと思うので、恋愛に限らず自分で道を探していってほしいです

 作品中では、家族で食卓を囲むシーンが多く登場し、食事が重要なコミュニケーションツールとなっていた。吉田自身が、食事のときに心がけていることは?

何人かでご飯にいくときは、“5人”になることが多いです。多すぎず少なすぎず、それぞれが好きなことを言ってにぎやかな雰囲気になるのが楽で。“2人”は、よほど真剣な話をしなければならないとき以外はあまりないです。3人だとワイワイとバランスが良くなって、4人に増えると、会話が少しずつ薄味になってしまいますが、やっぱり5人だとバランスが良くしっくりくるんですよね

 作品で描かれているように現実の人間関係も複雑なことばかり。この作品は、そんな毎日を生き抜く視聴者をほっとさせてくれる。

「正直、すごくつらいことがあった人や悩んでいる人、そういう方たちの人生を大きく変えるような作品ではないかもしれません。でも、何かにつまずいている人がこのドラマを見たときに、一瞬でも嫌な感情を忘れて、気持ちが軽くなってくれたらうれしいです」

土ドラ『おいハンサム!!2』 

土ドラ『おいハンサム!!2』
土ドラ『おいハンサム!!2』

東海テレビ・フジテレビ系全国ネット 毎週土曜、夜11時40分〜 出演 吉田鋼太郎木南晴夏佐久間由衣、武田玲奈、MEGUMI、浜野謙太