家具や洋服など、物を最小限にしぼって生活する“ミニマリスト”が注目を集めている。そこで、4人家族で専業主婦のやまぐちせいこさんに、「物を少なく保つ」9つのルールを教えてもらった。
【好きなものと使うものは別だと心得る】
個性的なデザインや強い色の物は、周囲と合わせにくく、その物に合う他の物が欲しくなる原因に。
「ただ好みで選ぶのではなく、あくまで使えるものに限って買います」
【ストックを持たない】
「近所のスーパーを自宅の倉庫と考え、必要な物は必要なときにそのつど買います」
買い物はホワイトボードにメモして夫と共有し、買うタイミングを逃さない工夫も。
【ストレス買いしない】
買い物をすることで心を満たせるのは、買った瞬間だけ。掃除したきれいな部屋を見れば、よけいな物をむやみに欲しがらなくなる。
【タダの物はもらわない】
無料だからとサンプルやノベルティーをもらっても、自分たちの暮らしに合わなければただのゴミに。最初から受け取らないと決めることで、ムダな物が家に入ることを防げる。
【書類は8割は捨ててよい】
現在とってあるのは保険や契約書など長期保管の必要があるもののみ。子どもの学校のお知らせは、次のお知らせが来たら即処分。取扱説明書などはネットで調べられる。
【収納は増やさない】
収納スペースが少ないと不安に感じ、次々とケースなどを増やしてしまいがち。それが次の物を呼ぶ安心感につながるため、基本は今あるスペースに収まるだけと考える。
【30%の力で管理できる量を持つ】
人間、常にベストコンディションとは限らない。物が多いほど管理に手間や気力が必要となるので、3割の力で十分に管理できる量にすると、いつでも快適に対応できる。
【欲しいものはガマンしすぎない】
「絶対に増やさない」とただひたすらストイックに考えるとストレスになり、かえって衝動買いにつながるおそれが。選び抜いたお気に入りだけを増やすスタンスで買うようにする。
【引っ越しは自分たちでする】
引っ越しの多いやまぐちさん宅では、業者に頼まず家族で行うことで荷物の量を再確認。大変さを実感することで、やたらと物を増やさないようキープする気持ちにつながる。
取材・文/矢島亜沙美