若い俳優たちが、思わずあんぐり

 6歳の男の子の父親でもある佐藤。息子さんと遊園地に行くことは?

「今のところ、行ったことがないですね。近く行きたいですけど。でも、何も乗れるものがない……」

 今作は、両親を事故で亡くし、ジョナサンおじさんと暮らすことになった10歳の少年ルイスが、奇妙な屋敷に鳴り響く時計の秘密を解き明かしていくストーリー。

 ルイスに対するジョナサンのように、佐藤にとって一風変わって映ったおじさんと出会った経験があるかを聞くと、

いたかな? でも、ある人の、はっきり言えば山田孝之の名言で“思いついたダジャレを口に出さないと気がすまなくなったら、おじさん”という、もう真理だなと思う言葉があるんですけど、まさに僕がそうなんです。思いついたら、黙ってはいられない。

 以前、若い俳優たちがインスタグラムの話をしているときに無理やりカットインして“えっ、なに? インスタントラーメン?”ってちょっと、普通じゃ考えられないような低クオリティーのダジャレを言ったら、人ってこんなにあんぐりできるのかっていうくらい、若い俳優たちがあんぐりしていて。その姿さえ、楽しい。若い人から浴びせられる蔑んだ目も楽しむ、という典型的なおじさんです

 佐藤自身こそが、印象的なおじさんだったよう。

 息子さんとの日常を綴ったツイッターが話題となり、今や100万人以上のフォロワーがいる佐藤。今後、インスタにも進出する?

「インスタは写真がメインでしょ? 僕は、あくまでも書くのがメインだから、インスタをやることはないと思います。ツイッターも最初は出演作品を宣伝する目的から。そのうちに息子や嫁のことを書くようになって。今年、息子が小学校1年生に上がった時点で、嫁に“もう書くな”って言われて息子のことは書かなくなってきたんですけど。

 先輩俳優にも言われて、今もそのとおりだと思ってるのは“俳優は、演じることに没頭して、ほかのことはやらないほうがいい”ということ。プライベートを明かさないほうがミステリアスで、硬派だし、カッコいい。そのほうが絶対にいいと思いつつも、どうしても僕の中に演じることと全くの別腹の、書くことへの欲求がある。

 本当におこがましいからプロの脚本家の前では言わないんだけど、地味に深夜ドラマの脚本とかを書いたりしてて。俳優としては、ありがたいことにいろいろとお話をいただくので、演じる欲求はある程度は満たされるんですけど、書くことは、そんなにオファーが来ないので