年収によって変わる!4つの壁をチェック
日沢「結論をお話する前に、まずは年収には重要な“4つの壁”があるので、その説明をしましょう」
(1)年収100万円の壁
まずは、“住民税の壁”です。Tさんが年収100万円を超えると、Tさん自身が所得の約10%の住民税を払うことになります。
(2)年収130万円の壁
これは、“社会保険の壁”と言われています。Tさんの年収が130万円を超えると夫の扶養から外れ、Tさんは自分で社会保険を払わないといけなくなります(※1)。
(3)年収150万円の壁
これは“配偶者の壁”です。これまで年収103万円の壁といわれてましたが、今年から年収150万円の壁に変わりました。
Tさんの年収が150万円以下の場合には、夫がTさんを収入的に養っているものとして、夫の所得税と住民税が下がります(※2)。
(4)年収201.6万円の壁
(3)の続きです。実はTさんの年収が150万円を超えた場合でも、年収201.6万円までであれば、夫の所得税と住民税がさがります。ただし、下がる税金額は(3)と比べて少なくなります(※2)。
4つの壁について説明を終えると、頭を抱えるTさん。
Tさん「ええと、つまり、私の年収が多くなれば、払わなくてはいけないものが増えていく、ということですか?」
日沢「おっしゃる通りです。それでも働いたほうがよいのですよ」
Tさん「???」