上沼さんは、1977年に当時、関西テレビのディレクターだったご主人と結婚。一度は引退したものの、その翌年に復帰。「働く妻」の先駆者として活躍されてきました。 

 上沼さんのご主人は“THE昭和”的な価値観の持ち主のようで、上沼さんは大活躍後も甘んじることなく家事をこなし、ご主人に尽くし立ててきたそうです。

 そんなご主人は内助の功もあり出世し、関西テレビの関連会社の社長に就任。2008年には定年退職されたそうです。そして、ご主人のリタイアを機に、夫婦の関係性が変わったそうです。

 上沼さんご夫婦が別居に至るきっかけは、やはりご主人の態度だったと言います。ご主人は定年後、趣味に熱中。しかし、家事を手伝ったり、忙しく働く妻を助けることはなかったそうです。

 あるとき、上沼さんが風邪をひき「熱があるみたいだから、早めに寝る」と言ったところ、「晩飯はどうなる?」と言われたことで、上沼さんのボヤキが増したそうです。

激増する若い夫による「夫源病」の5つの原因とは?

 この手の話はとてもよく聞きます。日頃、家事と仕事を両立し、200%頑張っている妻が病気のときに、「大丈夫?」の一言が言えない夫。しかし、妻が仕事を優先しだしたら、それはもう大変です。

「もっと思いやりが持てないのか」「仕事と家族、どっちが大切なんだ」。そんな言葉の嵐が降ってくると言います。昭和の男は、つねに女性に母親を求めてきたのではないでしょうか。

 だから、「家事、料理」「自分の身の回りの世話」「家族、親戚の世話役」はできて当たり前。「やれないなら、仕事だ、趣味だと言うな」というのが、夫の本音でしょう。

 もちろん時代は変わりつつあります。しかし、夫源病の原因となる夫は、上沼さんの旦那さんのような、50代以上の「昭和男」だけではないようです。実は、若年層の夫による「若年性夫源病」が増えているのです。

 そこで、50代以下の夫源病の主な原因を5つ挙げました。

(1)起業や趣味で輝き出した妻が許せない

 最近、共働きが増えていますが、会社勤めだと家庭がおろそかになるという健気な妻の間で、「おうち起業」が増えています。並々ならぬ努力で時間を作り、「家計の支えに」「せめて自分のお小遣いくらいは」という気持ちで、起業をする方もいます。

 そんな妻に対して、嫌味を言う夫が実に多いのです。「俺の稼ぎじゃ不満なのか」「専業主婦では輝けないのか」といった器の小さい夫の一言が、夫源病の原因なのです。