生活習慣改善でアンチエイジング
42歳で本格的に不妊治療を開始した加藤。データでは、40~43歳の体外受精での、妊娠から出産に至る確率は10~20%。43歳を越えると10%で、45歳を越えると1%だという。
加藤「不妊治療を始めたとき、ドクターから“自然妊娠の確率はほぼ0に等しいです。でも、生活習慣改善をしつつ夫婦生活は持ってください。夫婦仲のいいところに赤ちゃんが来るのだと思います”と言われました」
西川「僕もそのとおりだと思います。自然妊娠の確率が1~2%のカップルでも、まれに妊娠することがあります。僕らにどれだけ知識があっても、神の行うことにはわからないことがいっぱいあるんです。だから、驕(おご)ってはいけないな、と常日ごろ思っているんですけど。ちなみに、生活習慣改善は何をしました?」
加藤「朝、同じ時間に起きて朝日を浴びること、毎日の45分間歩行と、血糖値が急に上がらない食事のとり方などです。野菜から食べて、血糖値を緩やかに上げて緩やかに下げる食生活と、お酒を飲んだら3日間のインターバルをあけるようにしました。
主人にはこれがすごく効果があって、男性不妊とわかってから6か月は精子の数が落ちる一方だったんですけど、半年間、お酒の飲み方を変えたら、だんだん数と運動率が上がってきたんです」
西川「体調のつくり方とか、すごくいいことばかりですね。朝、ちゃんと体内時計をリセットすることで身体のリズムができますし」
加藤「簡単そうで、なかなかできないんですけど(笑)」
西川「毎日ふたりで歩くことも難しいですよね」
加藤「私、運動が大嫌いなので最初は苦痛でしかなかったです。でも、ふたりで同じ方向を見て歩くということはよかったです。面と向かって話すより、歩きながらだと私のグチも風に流されていくようで(笑)」
西川「気持ち的な部分もそうですが、ある程度の年齢からそういう生活習慣改善の取り組みをしていたら、アンチエイジングにもなるし、多少は卵子の老化も防げるかもしれませんね」