「以前、中国のとある大物から“まるに会いたい”とオファーがあったんです。飛行機には検疫などの手続きがあるので、断りました。すると“検疫はパスしていいから”と再オファーが。
そこまでして連れていけないと言うと、先方が飛行機会社に問い合わせてくれた。そしたら“パンダだって輸送は貨物室。犬を客席に座らせることはできない”と言われたそうで結局、あきらめてくれました(笑)」
パンダと比較する話まで出るとは、まるで国賓待遇!? さらに、すごいエピソードも。
「ドバイから、自家用ジェットを出すから来てくれ、と言われたことも。ドバイは暑いから無理ですって断りましたけど(笑)」
殺処分される犬を減らしたい
インスタを見ている人に、自分の飼い犬のように思ってもらいたい、と小野さんは言う。
「例えば、実家に犬をおいてきた、ペットNGのマンションで……など、犬を飼えない事情はたくさんある。そういう人たちに、自分の愛犬のように思ってもらえればと」
擬似体験ができるよう、1日3回、8時間ごとにインスタを更新。「世界中の方たちにも見ていただきたくて」と、時差のある国にも心を配る。これが海外フォロワー数の多さの秘訣だろう。
そんな小野さんとまるの夢は……。
「殺処分される犬を減らしたいんです。私自身、保護犬というものを知らず、ペットショップでまるを買ってしまった。だけど“可愛い!”とノリで飼って、育てきれずに捨ててしまうくらいなら、ネット上で、まるを自分の愛犬のように愛してもらいたい。殺処分される犬を今後、少しでも減らす手助けができたらいい、と思います」