【4月16日:書店まわりでもなんもしない】
今日は、書店の店頭に本が入荷される日。そこを狙い、レンタルさんと都内の大型書店をまわってご挨拶がてら「なんもしない」をすることに。担当編集としては、その場で購入されレンタルさんに気づいた方だけにはサインするくらいのイメージで、そのほかはなんもさせないもの、と考えていた。
しかし、最初のお店について、店員さんのアテンドでエレベーターに乗り、事務室のようなところに入っていくと……そこには『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』が数十冊、積み上げられていた。
「え、サインしてもらうなんて聞いてないですよ!」、「なんもしない人になんかさせられないでしょう!?」と店員さんと同行していた弊社の営業部に食ってかかる。
彼らの視線は冷たく「お前は編集者なのに、本を売りたくないのか」「普通、著者はサインをするもんだ。してもらえるようにお前も頼め」(通常サイン本は返品ができないため、サイン本を置いてくれるということは書店側の多大な厚意でもある)と訴えかけてきているのがありありと感じられる。
しかし、ここでサインをさせてしまっては、すべてのコンセプトが崩れてしまう。
「……レンタルさん、どうしますか……?」
ということで、出た結論がこちら(この日、巡った各書店さま、ご理解いただきありがとうございました……)。
“書店の方から「サインをしてほしい」とこの状態を用意されていたけど「これはなんかしてる感じがするので」と断ってしまった。サインしてもらえなかったのは東京堂書店さん始まって以来のことらしい”(4月16日、レンタルさんのtwitterを引用)