4.それがほんの少しうまくできた(うまくいった)としたら、どうなりますか?

【矢野さんの記入例】
・取引先とうまくやれている
・契約数もまずまず
・残業は多少あるが、家族との時間もとれ、娘もなついている

 (4)~(6)は、自分の未来の姿をイメージして、「見える化」するための質問です。

 (4)では、(1)で決めたことが、10点満点で2~3点くらいうまくいったケースをイメージしてみてください。

【あなたの答え】
 C

5. 幸運にも恵まれて、最高にうまくいったら、どうなりますか?

【矢野さんの記入例】
・部下20名の部長に昇進
・年収も1000万円にUP
・仕事が楽しくてしかたがない
・次期、社長候補との呼び名も高い
・500万円のレクサスの新車に乗っている

 (5)では、(1)で決めたことが、10点満点で10点うまくいったケースをイメージしてみてください。

【あなたの答え】
 D

6. (4)と(5)の中間を考えてみてください

【矢野さんの記入例】
・営業成績で上位に入る
・会社からの評価もいい
・ボーナスもUP

 (6)では、(1)で決めたことが、10点満点で5~6点くらいうまくいったケースをイメージしてみてください。

【あなたの答え】
 E

 (4)~(6)の質問では、「失敗するかもしれない」「うまくいかないかもしれない」という考えを、意識的に「成功するかもしれない」「うまくいくかもしれない」という考えに切り替えることで、いい気分を先取りできるという効果があります。

 どうでしょうか? 結果を少し細かくイメージしただけで、不安感はだいぶ減ったのではないでしょうか? では、次が最後の質問です。

7.あなたは、A~Eのうち、どの選択肢を選びますか? 1つ選んでください。

 (2)~(6)までの問いで想定した未来像をA~Eとすると、あなたはどの未来を選びますか? あなたが将来「自分はこうなっている」と思えるものを選んでみてください。

 そして、選んだ後に、「私は○という人生を選択した!」と声に出して3回宣言してください(○には、あなたが選んだアルファベットの内容が入ります)。周りに人がいたりして声が出せない場合は、心の中で宣言するだけでも大丈夫です。

 どんな感じがしますか? 心の声に耳を傾けて違和感がある場合は、選択肢を変えてしっくりくるものを探してみましょう。

 矢野さんははじめ、Dの「(5)幸運にも恵まれて、最高にうまくいった」ときの未来像を選択しました。けれども「私はDという人生を選択した!」と宣言してもらったところ、「こうなったら最高ですけど、ちょっと違和感を覚える」とのこと。「年収1000万円で、次期社長候補」は無理かもしれないという気持ちがぬぐえなかったのです。

 そこで矢野さんは、改めてCを選び、同じように宣言したところ今度は違和感がなく、スッと受け入れられました。「これなら実現できそうな感じがした」そうです。