この保育園は、10年ほど前に、前の園長から、現在の容疑者の母である清原由鶴乎園長が経営権を購入した後、こづえ容疑者も参画。
当初は保育士の資格がなかったことから、保護者から苦情が出たこともあるが、その後、取得。最近は、実質的にこづえ容疑者が保育園を運営していたそう。
見栄っ張りでプライドが高い
「プロゴルファーの横峯さくらさんの伯父さんが開発した『ヨコミネ式教育法』という幼児の指導方法を取り入れてました。ヨコミネ式は幼児教育では有名な指導方法ですが、それがエスカレートしたのだと思います」(Aさん)
園のFacebookには園児たちが海老ぞりになって歩くブリッジ歩きや組体操をする映像も。未就学児童にしては高度な内容に見えるが、逆にそんな教育方針から一部の保護者の支持を集めていたようだ。
「子どもたちは腕をプルプルさせて頑張る。もちろん、泣き出す子もいますので、かわいそうに思えてくるんです」(Aさん)
そんな場面で、こづえ容疑者は平手で園児を殴ってしまった─というのが今回の逮捕容疑のようだ。
園児や職員を追い込んでしまうこづえ容疑者はどんな人物なのだろうか。
「副園長は、留学の経験や海外勤務を自慢していましたね。英語はペラペラで、園内ではこれ見よがしに英字新聞を読んでいることもありました」
Aさんはそう記憶をたどるが、別の保育園関係者もこう証言する。
「こづえさんは、プライドが高く見栄っ張りのところもありました。わざわざ宗像市から離れた福岡市の中心部の若者に人気があるエリアの高級賃貸マンションに暮らしていましたから。宗像市内に住めば家賃もかなり安くすんだはずです」
母親である由鶴乎園長も、娘とは別に福岡市内の高級マンションでひとり暮らしをしていたようだが、
「ご主人の話は聞いたことがないので、離婚か死別したのではないでしょうか。かつては母娘で同居していたんだと思いますが、仲たがいをして別々に暮らすようになったのかもしれません」(Aさん)
園内で怒鳴り合っていることもあったという母娘だが、母親も園長という立場にありながら、ひどい行いをしていたようだ。
「夏も長袖の服を着なさい」
Aさんは胸がふくよかだったため、目立たないように園長からそう指示されていたという。しかし、ある暑い日に半袖を着ていくと、
「そんなに露出したいのなら、そういう店で働きなさい!」
と、セクハラまがいの暴言も吐かれたそうだ。