睡眠中に足がつる症状は、中年以降に多くなる傾向があります。その原因のひとつは、筋肉量の減少。若いときに比べて筋肉量が減ると血行が低下してしまい、たいした運動をしなくても筋肉に疲労が生じ、特に睡眠中につりやすくなってしまうのです。
「意外かもしれませんが遺伝性もあるので、親がつりやすかった人は、気をつけましょう。タイミングでいえば、布団から足が出てしまって冷えているときや、同じ姿勢から急に動いたときにつりやすいのですが、その点は寝ている間は気をつけることが難しいですから、寝る前の対策が重要といえます」
つりやすい人の習慣と特徴
1.日中立ちっぱなし、または座りっぱなしが多い
2.お酒をよく飲む
3.味が濃いものを好む
4.慢性的に運動不足
5.コレステロール値が高い
6.閉経後である
7.親も足がつりやすい
足がつったときの対処の基本は、つっている側を伸ばすこと。ふくらはぎがつったらふくらはぎを、太ももの前面がつったら太ももの前をやさしくゆっくり伸ばしてストレッチ。「ひざから下の前も後ろもつって伸ばすに伸ばせない!」という場合は、さするだけでも改善効果があります。
「あの激痛はなるべく経験したくない……」と思っている人は、ぜひ次にあげる予防策をためしてみて。普段から足の疲れをためず、足の血流を促すような生活を心がけてみましょう。
次のページでは、今日からできる『6つのカンタン予防対策』を紹介!