漢方は食間に飲むのが基本

■2.ホルモン補充療法

 ホルモン補充療法は、原則的にエストロゲンが低下した女性、閉経後の女性が対象。更年期障害、また閉経後の骨粗鬆症などに効果を発揮する。治療薬には、飲み薬、貼り薬、ジェル剤の3タイプがある。飲み薬より外用薬(貼り薬やジェル剤)のほうが、胃腸を通過しないため副作用は少ない。

 軽度の乳房のハリ、性器出血使用を始めたころに起こりやすい、頭痛などが起こることがある

ホルモン補充療法の継続期間ですが、最終的な選択肢は自分にあります。私の周りでも更年期を過ぎ、不快な症状も出なくなったし、薬に頼りたくないからやめたという人も実際にいます。私はできれば長く継続したいと考えています」

■3.漢方薬

 ホルモン補充療法に抵抗のある方、また血栓症や乳がん、子宮がんなどを患った方向け。「3大漢方婦人薬」と呼ばれる当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)が有名だが、体質によって処方が変わる。

 煎じて飲むタイプ、顆粒状、粒状などがあり、メーカーも多種多様。「漢方は食間に飲むのが基本で、忘れないことが大切。ホットフラッシュがおさまるなどの効果が期待できます」

■4.アロマ

 自然の恵みであるエッセンシャルオイルは、リラックス効果があるものも多い。女性ホルモンに関係するアロマの代表格といえば、熱を冷まし、氣や血液の循環を促すゼラニウムが有名だが、実際に嗅いでみて合わないと思ったら無理して使うことはない。成分よりも、自分が好きと思う香りを選ぶのがいちばん。

「私のおすすめはオレンジ・スイートです。熟した甘いオレンジを連想させ、香りを嗅いだ瞬間、全身に氣が満ち、前向きになれます」