日本人と中国人、その違いとは
「卒業前の2017年に初めて日本へ遊びにきたんです。すぐに“日本に住みたい!”と思いました。とくに渋谷を歩いていると、女の子が“なんで、そんなにみんな美人!?”と叫びたくなるほど可愛くて。ファッションも素敵だし、メイクも上手。
日本が大好きになって1年に6~7回、ほぼ毎月、遊びに行くようになりました。化粧品もよく買いました。日本のコスメは中国でもすごく人気があるんです。あと熱海や箱根にも。中国にも温泉はありますが、私が初めて行った温泉は日本! すごく肌がきれいになるし、とても気に入りました」
その翌年、日本のメディアで話題になったことをきっかけに、彼女は本格的に日本での芸能活動のチャンスを得る。初めての仕事は北海道限定で放送された『東急ステイ札幌』のテレビCM。その後、ドラマ『ラブリラン』(日本テレビ系)で女優デビュー。Eテレの『テレビで中国語』や『ダブルベッド』(TBS系)、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)や、出演はわずかだったが『テラスハウス』(フジテレビ系)にもキャストとして出演をした。
「北海道は行きたかったけど友達がいないので行けてなかったんです。でもCMのお仕事で初めて行けて、そこで初めてたくさんの雪を見て。すごく真っ白! 私、雪が大好き。すごくきれいで本当にうれしかったです。私、“白”色が好き!」
中国と日本の、文化的なギャップにも遭遇する。
「『ダブルベッド』は俳優の犬飼貴丈さんと同棲生活を送るという番組だったのですが、最初は“無理!”と思ってしまいました。少なくとも私の周囲の結婚前の中国人は、彼氏はいても同棲はしないんです。知らない人と一緒のお布団に入るのも心配でした。私にとって、恋人だったとしても、結婚前に同棲するのは微妙かな……。自分のスペースは保ちたいほうですし」
中国時代から一緒に遊んでいるのは女友達ばかり。結婚も「今はまだ考えてない」そうで、日本の恋人の同棲が多いことには驚いているようだ。
ほかにも日本人と中国人の“性格”の違いを感じている。
「中国人は素直に思ったことをそのまま口にする人が多いです。あとお喋り。だから『WeChat』(中国で人気のコミュニケーションアプリ)でお話をしていたら、一日の挨拶から始まって、“今日の夜ご飯はこれ”って写真を送りあったり、ずっと会話が続いていくんです。でも、日本人とLINEでお話をしてもほぼ要件だけ。“今日は一緒にご飯する?”、“しよう”、“時間はいつで、場所はどこどこ”、で終わり(笑)。ちょっとだけ寂しいですね」
「でも、素直やお喋りがいいとは限らないんです。日本の方って、建前かもしれないけれど“可愛いね”とか、私が作ったご飯を食べて“美味しいね”とか褒めてくれるじゃないですか。ウソだとしてもうれしい! だって私、良いこと言ってもらえるだけで気分が良くなりますから(笑)」