基本的には手洗い推奨
ただし、縦型とドラム型では故障する部位と要因が異なるという。
「縦型の洗濯機の場合、洗濯槽の下部分についている水流を起こす、パルセーターと呼ばれる羽根部分にマスクのゴムが巻き込まれることが、故障の要因に。パルセーターのない横型のドラム式洗濯機の場合、洗濯槽の隙間からマスクが流れ出て排水管に直接入り込み、詰まりや故障を誘発するのです」
縦型洗濯機の底の羽根部分にゴムが絡みついてしまうというのは、なんとなく想像がつくけれど、横型ドラム式洗濯機の洗濯槽からマスクが流れ出てしまうとは予想外!
「衣類の詰め込みすぎや水の量、マスクが流れ出た位置など、さまざまな条件が重なると運悪く洗濯物が洗濯槽から飛び出してしまうことは十分ありうることなんです」
故障の原因はマスクに限らない。乳児の衣類のように薄くて小さなものや、ポケットに入れっぱなしにしたヘアピンなどの小物類でも、同様に排水管の目詰まりの原因となる可能性が。不要な出費に泣かないよう、洗濯の際には十分注意して、ポケットの中身をチェックすること。
「基本的にはマスクは手洗い推奨です」と神崎さん。
正しいマスクの洗い方をおさらいしておこう。
「用意するものは洗面器、衣類用の中性洗剤、タオル、ピンチハンガー。洗剤はアルカリ性も可ですが、すすぎと手荒れ予防をしっかり行って」
水にマスクを入れた後に洗剤を加えるのはNG。汚れの落ちが弱くなる。洗剤の量もポイントで、量が多すぎるとすすぎが大変だし洗剤の匂いが取れずに、つけたとき不快になる場合があるので要注意。
色柄や刺しゅうなどの飾りがあるものやポリウレタン素材でも同様の手入れで問題ないが、まずは洗濯が可能な商品か確かめるのを忘れずに。