90年代、第2次お笑いブーム到来で
下克上が始まる
華麗なる下剋上、それが'90年代に起きた。
「いちばん印象に残っているのが'95年のこと。三田(佳子)さんがダウンタウンの松本人志に納税額で抜かれ、2位に。彼が首位に躍り出たことでしょう」
そう話すのは前出・石川さん。その理由を明かす。
「彼女は身内のスキャンダルが原因で、あっという間に転落した。三田さんはそれまで9年連続で首位でした。いつも印象のいい役をやっていて人気でしたから」
首位を走った'80年代、'90年代の三田の総納税額は15億円超。当時の日本でいちばん稼いでいる俳優といっても過言ではなかった。
それが'98年、息子の高橋祐也(当時17)が覚せい剤取締法で逮捕されたことで一転してしまう。
「あの会見もまずかったですね」(前出・石川さん)
逮捕を受けて行われた会見で三田は、「小遣い50万円」や「母が女優であることで未成年の息子が報道されてかわいそう」などと発言、反感を買うことになった。
「“できたお母さん”というイメージがとても強く、ギャップも大きかった。それが原因で仕事もなくなりはじめた」(前出・同)