シンママ家庭の少女がSNSで訴える理由
子どもの立場から、シングルマザー家庭の経済的な困難について、《#麻生さん一律給付は必要です》というハッシュタグとともに、ツイッターで発信をしている少女がいる。シングルマザーを母に持つ、小学6年生の鈴木真希ちゃん(12=仮名)だ。
《私の家は母子家庭です。とてもお金が無いです。親の月のお金は20万くらいです》
《お母さんは朝も夜も働いてましたが夜のスナックの仕事がなくなりました》
《#拡散希望 #コロナ終息まで給付金を出して》
このようにツイートした理由を、真希ちゃんはこう打ち明けた。
「麻生太郎さんが、(2度目の)給付金を支給しないと発言していたから。世の中には私たちみたいに、お金に苦しんでいる人もいます。そのことを広めたかったんです」
真希ちゃんの母親は、昼間は、ヤクルトなどの商品を配達する“ヤクルトレディ”として20年以上、働いてきた。夜はスナックに勤めWワークをこなしていたが、コロナ禍で失業してしまった。
「スナックの仕事がなくなったので、今は旅館のアルバイトをかけもちしています」
この4月には中学校へ入学する真希ちゃん。制服のほか、学校指定の通学カバンに体操服、上履きなど、入学準備にはまとまった費用がかかる。
「制服は、知り合いのお姉さんから譲ってもらうことになりました」
自助、共助だけでは困窮から抜け出すのは難しい。給付金という公助を求める真希ちゃんの声は届くのだろうか?