トイレ習慣を見直して“赤ちゃんお尻”を目指そう!
■洗いすぎるとこんなヒサンなお尻に!
◆肛門が真っ黒
皮膚の炎症の慢性化・長期化で黒ずむ。湿疹が治った後に色素沈着して黒く残る場合も。
◆肛門が真っ白
湿疹が悪化・慢性化して、色素脱失を起こし、白くなる。かゆみを伴い、かくと広がる。
◆ぶつぶつ毛穴
ゴシゴシ洗ったり乾燥が原因で、「稗粒腫」と呼ばれるニキビのようなできものができる。
◆肛門あかぎれ
強い水圧で洗い続けると肛門の入り口に切れ痔ができる。少しの刺激でも激痛が発生。
■赤ちゃん尻を目指す「尻活5か条」
何気なくやっていた悪習慣をストップ。毎日のケアで、理想の赤ちゃん尻になろう!
【1】トイレでふくのは3回まで
「皮膚に負担なくふける回数は3回まで。しかも、ゴシゴシこするふき方は絶対にやめましょう」ふくときは、トイレットペーパーをテニスボールほどにふわっと丸め、肛門をポンポンと押さえぶきが正解。
「3回ふいた後の紙に便がついたら、出残り便がある可能性があり、スッキリと出せていない証拠です。排便のバロメーターとして、毎回チェックしてください」
【2】トイレでスマホや読書は厳禁
「便座は肛門が座面より下になるので、ただ座っているだけでお尻がうっ血し、負担になります。トイレの時間は、用を足して手を洗って、出るまでを5分以内ですませるのが理想です」
出残り便秘は、便意を我慢することから始まるので、“ちょっとしたいな”と思ったときにすぐ出す習慣づけも大切。また、排便時は息を止めていきまないこと。深呼吸をして、ゆっくりと息を吐きながらいきみましょう。
【3】お風呂でもお尻は洗わない
お尻の不調を感じたら、まず洗わないこと。
「温水洗浄便座の使用もやめ、お風呂ではスポンジなどでこすらないのはもちろん、石けんなどを肛門につけるのもやめておきましょう。お尻の皮膚が再生するために、2週間は休ませてあげることが大切です」
それでもお尻の汚れが気になったら、座浴を。大きなたらいにぬるま湯を入れ、お尻をつけるだけで、汚れは落とせる。
【4】温水洗浄便座は「低温・弱・3秒まで」
“高温、高水圧、長時間”といった温水洗浄便座の使いすぎは肌荒れのもと。
「どうしても洗いたい方は水温・水圧はいちばん低く、洗浄時間は3秒以内。特に、洗浄時間は重要で、洗いすぎると、皮脂膜や皮膚の善玉・美肌菌である表皮ブドウ球菌が洗い流されて、何らかの皮膚トラブルが発生してしまいます。洗浄も1日1回程度にしておきましょう」
【5】保湿は白ワセリンで
痛み、かさつき、ごわごわ感といった何かしらの違和感がある場合は、白色ワセリンで皮膚を保護。
「薄めに塗って、皮脂膜のかわりを補いましょう。かぶれを起こしづらい白色ワセリンやベビーオイルがおすすめです。デリケートゾーン用の市販薬は、ステロイド入りのものもあるので注意が必要です」