具体的に買える安全な加工肉
「トップバリュ グリーンアイ」の製品には、ほかにも同「ポークあらびきウインナー」、同「ポークほそびきウインナー」、同「ベーコンスライス」など、亜硝酸Na不使用の加工肉がある。
「『セブンプレミアム 無塩せき』シリーズも『トップバリュ グリーンアイ』シリーズも、製造しているのは信州ハムというメーカー。信州ハムではもともと亜硝酸Na不使用の『グリーンマーク』というシリーズを販売しており、それを『セブンプレミアム 無塩せき』シリーズや『トップバリュ グリーンアイ』シリーズという形でも売り出したようです」
信州ハムの「グリーンマーク」シリーズの加工肉は、一般のスーパーなどで販売されている。ほかにもJA高崎ハムの「Sマーク」シリーズの加工肉や日本ハムの「アンティエ」シリーズも亜硝酸Naを使っていない製品として挙げられる。
「市販の製品でもがんになるリスクを高める心配のない製品が数多く売られています。購入する時には、製品名や原材料をしっかり見て選ぶように心がけてほしいです」
原材料表示でほかに注意するべき点は?
私たち消費者は、亜硝酸Naのほかにはどのような成分に気をつければいいのだろうか。
“赤色2号”“赤色3号”“黄色4号”など、色名と数字が書いてあるものは避けたほうがいいでしょう。これらは『タール色素』という添加物で、現在、日本では12種類が認められていますが、その中にはアメリカで使用禁止になっているものもあります。それは、発がん性の疑いがあるからです」
慌ただしい日常の中では、製品の原材料を吟味する余裕のない時もある。亜硝酸Naやタール色素入りの加工肉を買った場合、リスクを軽くする食べ方はあるのだろうか。
「亜硝酸Naもタール色素も水に溶ける性質があるので、ウインナーソーセージなら切れ目を入れてボイルすると多少はましになるでしょう」
自分自身や家族の健康のためには、亜硝酸Naやタール色素が入っているものは食べないという選択をすることがいちばん、安全だ。
(取材・文/熊谷あづさ)