健康寿命ワーストは…
お金にシビアな徳島県 ストレスで不健康に!?
健康寿命のワースト5には、西日本勢が多くランクイン。
「本来、温暖な地域のほうが塩分摂取量も少なく、血管も良好な状態を保ちやすいので健康な身体づくりに有利。しかし、温暖な気候ゆえに、1年中“お酒の場”が設けられやすく、それが健康に悪影響を与えているのかも」
と田中教授は推測する。
また、矢野さんは男女ともにワースト入りした徳島県を筆頭に、“ストレスが多くなりがち”な地域性を指摘。
「徳島県民は、クレジットカードの使用率が低く、お金にシビアな傾向があります。女性は教育にも熱心ですし、気を張って生活をしている人が多いのではないでしょうか」
女性ワースト1位の広島県は歴史的に全国一の海外移民数を誇り、2位の北海道も開拓の歴史があることに注目。女性が男性と社会で同等の活躍をしてきた地盤がある一方、仕事などでもストレスを抱えることも多いのではと分析。
とはいえ、健康寿命の女性1位の愛知県と最下位の広島県の差は、わずか2・7歳。ランキングも調査年により変動するので、ワースト県でも悲観しすぎないこと。
健康寿命 ワースト5(女性)
47位 広島県 73.62歳
46位 北海道 73.77歳
45位 京都府 73.97歳
44位 徳島県 74.04歳
43位 滋賀県 74.07歳
健康寿命 ワースト5(男性)
47位 秋田県 71.21歳
46位 愛媛県 71.33歳
45位 徳島県 71.34歳
44位 和歌山県 71.36歳
43位 高知県 71.37歳
参考:厚生労働省 平成30年 第11回健康日本21(第二次)推進委員会資料「日常生活に制限のない期間の平均」(熊本県は熊本地震により国民生活基礎調査が行われなかったため、2013年の情報を用いた)