【実例 2】夫はパパ活、妻は出会い系
〜パパ活に励む夫とはセックスレス夫婦。妻は年下男性とのスマホ不倫に夢中〜
「夫と正反対の穏やかで優しい男性と交際しています。子どもたちには罪悪感がありますが……」とため息まじりに語るのは、坂上真由美さん(仮名・45歳)。
5歳年上の夫は製造業を営む会社の役員。若いころから営業成績はいつも上位で、結婚当初から接待をはじめとする夜の付き合いが多く、真由美さんは2人の子どもをワンオペで育てた。
「やっと子育てから解放されたときには、すでに夫婦間にすきま風が吹いていました」
夫は夜の接待や飲み会を“サークル活動”と呼び、クラブやスナックで働く女性たちと浮気していたという。
「私は子育てに専念しようと自分に言い聞かせました。見て見ぬふりをしていたんです」
子どもたちが中学に進学すると、真由美さんは友達の紹介でデザイン会社に再就職する。そこでのアシスタントの仕事は充実感があった。
「2年前、いつものように遅く帰宅した夫が入浴していました。私が歯磨き粉を新しいものに替えようとバスに隣接している洗面所に入ったんです」
そのとき、夫が脱いだジャケットのポケットからスマホが落ちたという。
「拾ってポケットに戻そうとすると着信がありました。夫の代わりに電話に出ると、若い女性の声で“明日振り込みお願いね”。思わず絶句しましたが、気を取り直して“もしもし”と返すと、プツッと電話が切れました。
もしやという疑惑が渦巻き、夢中で夫のLINEをチェックすると、複数の若い女性たちと絵文字満載のやりとりがあって……。パパ活をしていたんです」
複数のパパ活アプリで、不特定多数の若い女性と浮気を繰り返していた夫。嫌悪感が募り、その夜は眠れなかった真由美さん。夫の顔は見たくもなかったが、子どもたちのために別れないと決めていた。
「それから1か月ぐらい後、同年代のママ友同士の会で、参加者のうち3人から、出会い系アプリを使用していると打ち明けられたんです」
3人とも男と女の関係という点では口を閉ざしたが、「食事をするだけで楽しい」という発言が耳に残った。
「その夜も夫の帰宅が遅かったので先に寝ました。朝起きて、家族の朝食を作りながら、普段と変わらない日常が今日も始まると思ったときに、ふと魔が差したように、出会い系に登録してみようと思ったんです」
出会い系アプリに実年齢で登録すると、10人以上の若い男性からオファーがあった。「熟女好きが多いのに驚きました」
その中から選んだ15歳年下のアパレル業界の優しい男性と、現在不倫中だ。
「浮気を繰り返す夫と対等になっただけ、と自分に言い訳しています。この関係は長続きしないでしょう。だから今が幸せならいいと、割り切っています」